「えっ!?」何が特別? 一見すると普通の中古車なのに貴重なVW「ゴルフIII」を米国で発見 “世界で1台”の正体とは?
もともとはカラフルなゴルフIII 「ハーレクインモデル」ってどんなクルマ?
フォルクスワーゲン(VW)「ゴルフ」は1974年にデビューしました。
Type1(ビートル)の後継車として登場した初代ゴルフは、ジウジアーロによるシンプルかつ独特なFFハッチバックデザインで大ヒット、1983年に2代目ゴルフが登場するまでじつにモデル全体で699万台を販売したといいます。
それ以来フルモデルチェンジを繰り返し、現在は8代目となっているゴルフですが、世界で3700万台以上が販売されたVWのベストセラーモデルとなっています。

過去にはいくつかの特別仕様車が設定されていました。
そんななか、今回発見されたのは1990年代に作られた「Harlequin(ハーレクイン)」モデルです。
ハーレクインのゴルフは、1991年に登場した3代目モデルがベースとなっています。1990年代初頭、フォルクスワーゲンはアメリカでユニークで面白みのある一台を販売していました。
そんなゴルフ・ハーレクインは、そのエクステリアは普通の3代目ゴルフでしたが、そのボディパネルは4つの異なる色に塗られており、一致しない「ハーレクイン」ルックを作り出しています。
フォルクスワーゲンは、アメリカ市場向けに264台のゴルフ・ハーレクインを製造しました。
しかし、ジョージア州に2つのフォルクスワーゲンディーラーを経営していたジム・エリス氏は、アメリカで唯一の単色「ハーレクイン」を作るべく、各所のボディパネルを交換し、独自の改造を行いました。
ゴルフ・ハーレクインは「シャガール・ブルー」「ギンスター・イエロー」「トルネード・レッド」「ピスタチオ・グリーン」の組み合わせで塗装されていました。
ハーレクインは当初、フォルクスワーゲンの愛好家の間で人気を誇っていたクルマでしたが、エリス氏が在庫をすべて売り切る前に、世間の関心が薄れ始めたことが、改造の背景にあったと噂されています。
そこで彼は、愛好家に限らず、通常の顧客にとってより魅力的な単色の個体を作るために、8台のクルマのボディパネルを交換したそうです。
皮肉なことに、これら8台が全て売れ、中古市場に出回った後、単色の個体はフォルクスワーゲン愛好家の間で、極めて希少性が高いことから、再び大人気となったと言います。
これにより、工場から出た珍しい変わり種が平凡な見た目のクルマに変わり、元々持っていたものよりもさらに希少で望ましいものになったのです。
現在、中古車市場にはシャガール・ブルーの単色ゴルフ・ハーレクインが販売されており、車両番号は123と言われています。
売り手によると、この個体はジョージア州のジム・エリスに持ち込まれ、シャガール・ブルーのハーレクインとしては世界で唯一のものだと言われたそうです。
他のハーレクインと同様、内装にはグレーの布製シートがあり、ハーレクインの4色すべてを特徴とするユニークなカラーバリエーションが施されています。
そんなハーレクインのカラフルな外見の下には、ベーシックな3代目ゴルフの構造が垣間見えます。搭載する2リッター自然吸気4気筒エンジンは、現在でも115馬力を発揮すると言われており、組み合わされる5速マニュアルは前輪を駆動します。
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