新型「トライトン」の走りはなぜ“往年のパジェロ”を想起させる? 三菱伝統の4WDで悪路も楽に走破! トラックなのに快適性もハイレベル
最新のSUVに乗っていると錯覚しそうな乗り味
それでは試乗とまいりましょう。新型「トライトン」を走らせてみて、筆者は大きなショックを受けました。乗る前のイメージとは全く異なり、とても快適だったのです。

しかもそれは「ちょっと快適」なんてものではなく、「かなり快適」というレベルです。ピックアップトラックでこんなに乗り心地がいいなんて、キツネにつままれたような気分です。
最も快適性の高さを感じるのが、段差を乗り越えるとき。サスペンションを通じて車体、そして乗員へと伝わってくる突き上げる感じが、乗用車レベルに緩和されているのです。
ピックアップトラックの乗り味は、一般的に路面からの衝撃を車体全体ではなく、どこか一点で和らげている感覚があるのですが、新型「トライトン」はモノコックボディのように衝撃を全体で受け止め、緩和する感覚です。この乗り心地のよさは、新型「トライトン」の大きなアドバンテージといえるでしょう。
またハンドリングも、一般的なSUVとそん色ない仕上がりです。フツーのピックアップトラックは、ドライバーの操作に対して車体の動きがワンテンポ遅れる感じがありますが、新型「トライトン」はドライバーの操作に対してよりリニアに反応してくれる印象です。
新型「トライトン」の優れた乗り心地やハンドリングは、初代モデル以来、2世代ぶりに刷新されたラダーフレームやサスペンション、そして電動パワーステアリングなどによる賜物といえるでしょう。
ちなみに日本仕様のサスペンションは、トラックとしてガンガン荷物を積むためのハードタイプ(仕向け地によってオプション設定)に比べると、快適な乗り心地に振ったものが組み込まれており、それも優れた乗り心地やハンドリングに寄与しているようです。
刷新されたといえば、新型「トライトン」のエンジンは、新開発の2.4リッターディーゼルターボが採用されています。わずか1500回転で470Nmのトルクを発生するこのエンジンにより、2トン超えの重い車体ながらグイグイ加速していきます。
その上、ディーゼルエンジンにつきもののノイズも控えめ。アクセル操作に対するレスポンスも良好です。はっきりいって、ドライバーと同乗者は後ろを振り向かない限り、最新のSUVに乗っていると錯覚しそうな乗り味です。そういえば、確か「パジェロ」もこんな乗り味だったように記憶しています。
●極悪路も涼しい顔して走り抜ける驚異の走破性
そんな新型「トライトン」、悪路走破性も素晴らしいレベルにあります。
ラダーフレームと直結可能なローギアつき4WDの組みあわせは、三菱いわく“「パジェロ」のDNA”を継承したもの。実際、4WDメカは最終世代の「パジェロ」に使われていた“スーパーセレクト4WD”の進化版で、日常域での扱いやすさと、センターデフをロックした際の強靭な4WDというふたつの顔を持ち合わせています。
オフロードコースで実際に試してみたところ、「本当にこんなところを走れるの?」と不安になるような路面でも涼しい顔して走り抜けてくれます。
大きな凹凸を超える際はストロークたっぷりのサスペンションが有効な上、かつてのクロカン4WDとは異なり、電子制御を巧みに活用しているのも安心材料。空転しているタイヤにブレーキをかけ、反対側のタイヤにトラクションをかけるという疑似的なデフロック機能なども相まって、頼もしいほどの悪路走破性を発揮してくれます。
しかも、イザというときのためにリアにもデフロックを装備。さらに、激しい悪路やコブだらけのモーグル路面でも、車体自体が地面に接触しないのはさすがです。
このように新型「トライトン」の悪路走破性は、筋金入りの本格派でした。
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さて、結論にまいりましょう。新型「トライトン」はSUV代わりに買っても大丈夫なのか? 答えは全く問題なしです。オプションのトノカバーやキャノピーをつけなければ、荷台に積んだ荷物の雨風をしのげるため、さらに完璧です。むしろ、個性的で荷物をたくさん積めるモデルとしては、がぜん魅力的な存在です。
もちろん、ボディサイズの大きさは悩みのタネとなりそうですが、本物のオフローダーとしても魅力的な新型「トライトン」は、そこが逆に惹かれる部分であることも事実です。
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