フォルクスワーゲン新型「パサート」はどう変わった? 初代発売から50年の歴史がある“ベストセラーワゴン” 9世代目の進化ぶりとは
フォルクスワーゲン車らしいドッシリした走りのなかに軽快感がある
走らせてみても、そうした上質感が損なわれることはありません。

これは1.5リッター・ガソリンのMHEV仕様と2リッター・ディーゼルの両方に共通することですが、エンジン音やロードノイズはよく抑えられていて、車内の静粛性は良好。そうした静けさが、路面の状態や車速に大きく左右されないことも好ましいと感じました。
ノイズや振動のレベルは、もちろんガソリン・エンジンのほうがより低く抑えられていますが、ディーゼル・エンジンも回転数がごく低いときを除けばなかなかスムーズで快適です。
乗り心地はティグアンに似て、フォルクスワーゲンらしいドッシリ感のなかに、新世代の軽快さというか弾むような感触が認められるもの。
ただし、パサートはティグアンよりもより落ち着いた印象の乗り心地だったほか、たとえばコーナーの進入で減速、操舵を行なった際にも、クルマの挙動がすっと素早く落ち着くように感じられました。
この辺は、SUVのティグアンよりも大幅に全高が低く、結果として重心高が低く抑えられていることが関係しているはずです。
今回はプラグインハイブリッドのプロトタイプにも試乗できましたが、ガソリン・エンジンの滑らかさとディーゼル・エンジンの力強さを併せ持っているようで、とても魅力的でした。
心配なのは価格がどうなるかですが、バッテリー電力で走ればゼロエミッション走行が可能になることを含め、幅広い層にアピールするのではないでしょうか。
※ ※ ※
私は勝手に、電動化を急速に推し進めているフォルクスワーゲンがエンジン車やハイブリッド車をフルモデルチェンジすることはもうないのではないかと思い込んでいましたが、このパサートといいティグアンといい、電気自動車でなくてもまじめに、そして一生懸命に改良に取り組むその姿に、なんともいえない感銘を受けました。
私にとってフォルクスワーゲンは「まじめな自動車メーカー」と同義語です。これからも多くの人から愛され、信頼されるクルマを作り続けて欲しいものです。

Volkswagen Passat
eHybrid 150kW
・全長:4917mm
・全幅:1849mm
・全高:1497mm
・ホイールベース:2841mm
・エンジン形式:直列4気筒DOHC+モーター
・排気量:1498cc
・駆動方式:4WD
・変速機:6速DSG
・エンジン最高出力:150ps/5500rpm
・最大トルク:250Nm/1500rpm
・モーター最高出力:115ps
・モーター最大トルク:350Nm
・トータル最高出力:204ps
・リチウムイオンバッテリー容量:19.7kWh
・ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク
・タイヤサイズ:215/55R17
・最高速度:230km/h
・0−100km/h加速:8.0秒
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