ランボルギーニ「ウルス」に初のプラグインハイブリッド 新型「ウルスSE」世界初公開! 最高時速312kmの“スーパーSUV”に進化
新型ウルスSEには電子制御式油圧多版クラッチ式の4WDを採用
ただし、新型ウルスSEの本当の見どころはこうした動力性能の進化だけに留まりません。
なぜなら、駆動系が抜本的に見直されたことに伴うハンドリングの変化のほうが、動力性能の進化をはるかに上回るインパクトがあるといっても過言ではないからです。

これまで歴代ウルスの4WDシステムには、センターデフにトルセン型を用いてきました。純メカニカルなトルセン型デフは反応が素早く、安定した操縦性を得やすいという特徴があるいっぽうで、メカニカル方式のため制御の変化幅が狭く、またシステムが能動的に、つまり自ら進んで制御内容を変更できないという弱点がありました。
そこでランボルギーニが投入したのは電子制御式油圧多版クラッチ方式です。
もっとも、このハードウェア自体は30年以上も前から市販車の4WDシステムに用いられていたもので、目新しくはありません。では、ウラカンSEでなにが特徴的かといえば、このシステムを制御するソフトウェアに最大の秘密は隠されているといいます。
ランボルギーニは1986年に初の4WDモデル“LM002”を発売。これに続いて当時のフラッグシップモデルであるディアブロにも4WD仕様を設定するなど、独自に4WD技術を開発していました。
この流れを加速させたのが、アウディによるランボルギーニの買収。クワトロの名でお馴染みの4WDモデルを1980年から世に送り出してきた“スペシャリスト”とタッグを組んだことで、ランボルギーニの4WD技術はさらに進化していったのです。
そうした努力から誕生したのが、4WD制御に予測技術を取り入れることでした。
これを初めて採用したのが2019年に誕生したウラカンevoで、ドライバーの運転操作からドライバーの意図を汲み取り、たとえばドリフトを期待している操作と判断された場合には4WD、サスペンション、トルクベクタリングなどの制御を駆使してドリフトが起きやすい状態を作り出すことを可能としたのです。
この技術をさらに進化させたのが前述のレヴエルトで、新型ウルスSEはこれに続く予測技術採用製品の第3弾。SUVに初めて導入された予測制御付き4WDがどんな走りをもたらすのか、楽しみで仕方ありません。
また、新型ウルスSEではリアデフを駆動力制御方式のアクティブトルクベクタリング式から左右のロック率を可変できるE-Diffに換装。電子制御式油圧多版クラッチと相まって、ランボルギーニでなければ実現できないハンドリングを生み出したといいます。
前後のデザインにも手直しが入ったほか、インテリアや操作系にも改良が施された新型ウルスSE。見た目の変化は控え目ですが、ステアリングを握った際の印象は大きく生まれ変わっていることが期待されて、とても楽しみです。
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