マツダCX-5級だから「日本にジャストサイズ」 BMWの新型「X2」は“クーペSUVらしく”カッコいい! ゆとりの室内&力強い走りも魅力的
クルマとの一体感を強く感じられる俊足の「X2 M35i」
さて、新型「X2」の走りはどんな仕上がりなのでしょうか。

最初に試した「X2 M35i xDrive」が搭載するのは、2リッターの直列4気筒ターボエンジン。最高出力317ps、最大トルク400Nmというアウトプットを、7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)とxDriveを介して4輪に伝達します。
このパワートレインの印象が、とにかく鮮烈でした。アクセル操作に対する反応にまるで遅れがなく、クルマとの一体感をとても強く感じられるのです。低速域からしっかりとトルクが出たエンジンはもちろん、トルコンATではなくDCTの採用などが、このレスポンスのよさにつながっているのでしょう。
特に「SPORT」モードに入れたときは排気音がワイルドさを増し、吹け上がりがさらに鋭くなって、ますます刺激が強まります。シフトパドルも備わりますが、ここで面白いのは、左側パドルをホールドすると起動する「ブースト」モード。そのときに選択できる最も低いギアにシフトダウンされ、ブースト圧が高まり、10秒間のカウントダウンつきで最大の加速を得ることができるのです。
しかも、シャシーの出来栄えも秀逸。このパワートレインのうま味をしっかり堪能させてくれます。操舵応答性は正確そのもので、大きく切り込むような場面でもアンダーステア知らず。まさに意のままになるフットワークを実現しています。
それでいて乗り心地も上々です。高剛性ボディと電子制御ダンパーの効果で、決してソフトというわけではないですが、先代のような突き上げ感とは無縁。フラットで快適なクルージングを楽しめます。完成度、相当なレベルにあるといっていいでしょう。
●水を得た魚のようにコーナーを駆け抜けるBEV版の「iX2」
続いて「iX2 xDrive30 Mスポーツ」を試します。
前後2モーターを合計したシステム最高出力は、試乗したヨーロッパ仕様で313ps、最大トルクは同494Nmです。日本仕様は最高出力272psとされていますが、いずれにせよかなり強力。バッテリー容量は66.kWhで、一充電走行距離は449kmとされています。
そんなハイスペックだけに、こちらも走りは軽快。電気モーターらしくアクセルオンと同時にパワーとトルクが瞬時に立ち上がるのでダッシュは俊敏ですし、その先の伸び感も上々で、とにかくなめらか、そして力強い。BEVのメリットを活かしながら、ちゃんとクルマらしさもある。いかにもBMWらしい仕上がりといえるでしょう。
BMWの他のBEVモデルと同様、“BMWアイコニックサウンド”と名づけられた電子音も用意されています。こちら、加速感に応じてリニアに盛り上がるサウンドでなかなか悪くないのですが、この「iX2」についていえば、これはオフにしてスマートな速さを味わう方が合っているように感じました。
フットワークも、やはり爽快でした。車重は増えていますが重心は低く、前後バランスもよくなっているので、ステアリングを切り込んだときの反応は、むしろシャープに感じられるほど。コーナーの連続する区間では、まさに水を得た魚という楽しさを味わわせてくれます。
それでいて、速度を上げていった際にも落ち着きが不足するわけではなく、総じてドライビングプレジャーは「X2 M35i xDrive」にも負けていないと感じられるほどでした。
* * *
新しい「X2」のセールスポイントは、まずはその直球のカッコよさ。サイズは大きくなりましたが、その分、室内、荷室は格段に余裕が増しています。大きくなったとはいっても、全高以外はマツダ「CX-5」とほぼ同寸ですから、つまり日本の多くのユーザーにとって、ちょうどいいサイズといっていいはずです。
しかも、肝心な走りっぷりは大幅に進化。さらにBEVも用意されるということで、新型「X2」は先代を上回るヒット作になるのではないでしょうか。
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