快適性と走行性能の“究極の完成形”!? マクラーレンの新型スポーツカー「アルトゥーラ・スパイダー」の走りを日本の道で試してみた
PHEVシステム搭載のマクラーレン次世代スーパーカー
2024年2月にワールドプレミアを飾ったばかりのマクラーレン新型「アルトゥーラ・スパイダー」が早くも日本上陸を果たし、岩手県の安比高原周辺で試乗会が開かれました。

アルトゥーラは排気量3リッターのV6ツインターボエンジンにプラグイン・ハイブリッドシステムを組み合わせた次世代のミッドシップスポーツカー。マクラーレンの伝統に従ってカーボンモノコックを採用しているため、ルーフの開閉が可能なコンバーチブルモデルであるにもかかわらず、プラグインハイブリッドとしては驚異的な乾燥重量1457kgに仕上がっています。
一般的に、金属製モノコックはルーフ部分も含んだ形で剛性を確保しているため、ルーフの開閉が可能なコンバーティブルにするとボディ各部への補強が不可欠となり、重量がかさみがちです。
いっぽう、マクラーレンのカーボンモノコックは別名“バスタブ”とも呼ばれる形状で、そもそもルーフ部分に構造体が存在しないため、コンバーティブルとしても金属製モノコックほど大幅な剛性強化をする必要がありません。
新型アルトゥーラ・スパイダーが直近のライバルより80kg以上も軽いのは、このカーボンモノコックによるところが大きいとみていいでしょう。
こうした背景もあって、マクラーレンのスパイダーはベースとなったクーペとの性能上の差が極めて小さいことを特徴としていましたが、アルトゥーラ・スパイダーではエンジンの最高出力をクーペよりも引き上げるという異例の措置が採られました。
これには、パワフルなパワートレインを積んでデビューしたライバルとの差を埋める狙いもあったはずです。
この結果、アルトゥーラ・スパイダーはエンジンの最高出力が605psで、システム出力は700psを生み出すこととなりました。
2年前にデビューしたクーペ版に比べると、それぞれ20psの出力向上に相当します。しかも、マクラーレンは2025年モデルのアルトゥーラ・クーペにも同様のパワーアップを実施。さらには、初期型アルトゥーラについても、ディーラーで作業を行なうことにより、2025年モデルと同じパフォーマンスを無償で提供すると発表しています。これは大サービスといって間違いないでしょう。
アルトゥーラの進化は、これだけに留まりません。
サスペンションに用いられる減衰力可変式ダンパーは、減衰力を制御するダンパーバルブを改良することで応答スピードを改善。さらに、これを制御するコントロール・ユニットの性能を強化することで、乗り心地とハンドリングの両方を改善したといいます。
このほかにもギアボックスの変速スピードを速めるなど、単なるコンバーチブル化だけに留まらない広範な改良を受けたのです。
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