日本初公開!「F1王者」も魅了するアストンマーティン「超スペシャルモデル」の主戦場はサーキット!? 最新“高性能スポーツカー”のスゴさとは
すべての仕様がサーキットユースを強く意識
よりアグレッシブになったエクステリアにも、多くの秘密が隠されています。

ボディパネルを含め、ボディ構造にはカーボンファイバーを多用。ダウンフォースを強化するためリデザインされています。
その象徴となるのが、レーシングカーを想起させる大型の固定式リアウイングでしょう。このウイングはリアのボディパネルと一体化されており、これによりボディパネルもより強固なものに。
その代償として、「ヴァリアント」にはリアゲートが存在しません。そこで、キャビン後方にあるルーバーつきパネル部が開閉し、その内部が荷室スペースとなっています。そこには、2名分のフルフェイスヘルメットとレーシングシューズの収納が可能となっています。
インテリアも、よりストイックな空間に仕上げられています。
シートは、フルバケットタイプのシートシェルにパッドを装備したレカロ製「Podium」シートの特別品を標準装備し、その奥にはスチール製のハーフゲージを装着。この組み合わせにより、4点式レーシングシートベルトの装着を可能としています。
さらにステアリングには、他のアストン マーティン車のようなスイッチの類はなく、シンプルな造形に仕上がられ、操作性を重視したデザインに。すべての仕様がサーキットユースを強く意識していることが伝わってきます。
注目すべきは6速MTのフロアシフトで、なんとリンケージがむき出しに。ベネッツさんは「ドライバーがクルマとの感情的なつながりを感じられるように、あえてシフト部をスケルトンにしました」といいます。もちろん、シフトフィールもよりクイックなものに仕上げられています。
このほか「ヴァリアント」は、軽量化のためのさまざまな取り組みがおこなわれています。3Dプリンターを用いたリアサブフレームやマグネシウム製のトルクチューブ、軽量鍛造マグネシウムホイール、モータースポーツ用リチウムイオンバッテリーなどを採用することで、車両全体で軽量化が図られています。
38台のみが製造される「ヴァリアント」ですが、その1台にはアロンソの愛車も含まれています。なんとF1チームのエースドライバーであっても、顧客のひとりという扱いだそうです。
そのため「ヴァリアント」の開発にも、アロンソは関わっていないのだとか。とはいえ、レーシングドライバーらしく自身の要望を明確に伝え、その思いが反映された特別仕様となっているということです。
ちなみにアロンソは、自身に納車されるまで、仕様については一切公言しないようアストン マーティン側に依頼してきたといいますから、自身の愛車となる「ヴァリアント」が納車され、公開することを楽しみにしていることでしょう。
もちろん、他の顧客向けの「ヴァリアント」も、ビスポーク部門である「Q by Aston Martin」が担当。内外装の仕様は1台ずつ差別化が図られ、同じ仕様は存在しないということです。
また注目は、世界で最も速い男のひとりであるアロンソの愛車が、メカニズム的な面まで差別化が図られているのか? という点でしょう。その答えは、アロンソ自身が明かすまではベールに包まれたままです。
アロンソの「ヴァリアント」はまだ納車前ということですが、2024年7月に開催された英国の世界的な自動車イベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で、彼は「ヴァリアント」のデモランドライバーを務めています。ベネッツさんによれば、「『ヴァリアント』に触れたアロンソは、終始笑顔でした」とのこと。それはアストン マーティンの回答が、アロンソの心に響いたと理解していいでしょう。
往年のスポーツカーに通じる魅力をデザイン面や走行性能面で備えながら、最新技術を惜しみなく投入。さらに、レーシングカー譲りのテクノロジーも投入された夢のスーパーカー「ヴァリアント」。日本人の顧客も存在するといいますから、近い将来、日本の街を走る「ヴァリアント」の姿を見ることもできそうです。
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