VAGUE(ヴァーグ)

全長4.4mの大きく立派なボディは もはや“ミニ”じゃない!? 新型「ミニ・カントリーマンJCW」の最新の走り味とは

スポーティなのに速度が上がるほど乗り心地も良くなってくる

 さて、ここからはいよいよ試乗です。

新型「ミニ・カントリーマンJCW」のインテリア
新型「ミニ・カントリーマンJCW」のインテリア

 パワーユニットは直列4気筒2リッターターボで、最高出力317PS、最大トルク400Nmを発揮し、これに7速DCTを組み合わせます。

 驚くのがその加速力。このエンジンが発生するズ太いトルクが低速から高速域まで強烈に引っ張り上げてくれたのです。

 電動車が増えてきた昨今、低速からの太いトルクには慣れていたつもりでしたが、エンジン音が伴うこの加速力には圧倒されっぱなし。この走りには電動車にはない頼もしさを感じたほどでした。

 そして、取り回しの良さも好印象。狭い路地に入っても、着座位置の高さや角張ったノーズにより左右幅がつかみやすく、大きくなったボディを実感することもありません。

 しかもパワフルな走りとクイックな操舵感が車体を軽快に走らせるのです。

 乗り心地については、JCWということもあり、少々硬めな設定ではあります。

 しかし、不快な印象はまるでなく、むしろ速度が上がっていくほどに心地よさを感じたほど。

 これは徹底したボディの高剛性化によって、路面からの入力をしっかりと受け止めてくれていることに加え、大型化したボディサイズに伴ってホイールベースやトレッドが拡大されたことがその理由ではないかと推察します。

 これならSUVとして遠くまで出かけても疲れは感じにくいのではないかと思いました。

 最後にカントリーマンのインフォテイメントシステムに装備されたカーナビ機能について触れておきましょう。

 最大のポイントは、分岐点に近づいた時に表示される「ARナビ」機能で、カメラで撮影した映像上に連続する矢印で進むべき方向へ案内するというものです。そこには分岐点までの距離や進行方向、さらに地図情報も合わせて表示されるので、わかりやすさは十分。ただ、多くの情報が映し出されるので、ドライバーは凝視しないように注意したいですね。

 目的地検索は文字入力だけでなく音声入力でもできますが、その認識率はイマイチの印象。近所のディーラーでその辺りを訊ねてみると、使っているうちに学習して認識率は徐々に向上していくとのことでした。

 ちなみにルート案内中の音声ガイドは電子合成音でしたが、聞き取りにくさはありません。MINIならではのレガシーとも言えるコンセプトの中に、ナビ機能においても最先端の機能を盛り込んだことに拍手を送りたいと思います。

新型「ミニ・カントリーマン ジョン・クーパー・ワークス(JCW)」の走り
新型「ミニ・カントリーマン ジョン・クーパー・ワークス(JCW)」の走り

●MINI John Cooper Works Countryman ALL4
ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・カントリーマン オール4

・車両本体価格(消費税込):667万円
・試乗車オプション込み価格(消費税込):703万2000円
・全長:4445mm
・全幅:1845mm
・全高:1645mm
・ホイールベース:2690mm
・車両重量:1680kg
・エンジン形式:直列4気筒ターボ
・排気量:1998cc
・駆動方式:4WD
・変速機:7速DCT
・最高出力:316ps/4000rpm
・最大トルク:400Nm/1500−2500rpm

Gallery 【画像】「えっ、デカっ」これが進化した新型ミニ・カントリーマンです。写真で見る(24枚)
「2段あたため」レンジがすごすぎるっ!? 最新レンジを徹底紹介
会田肇
会田肇
モータージャーナリスト
1956年、茨城県生まれ。大学卒業後、自動車雑誌の編集部を経てフリーランスに転身。カーナビやカーAV分野を中心に取材・執筆活動をスタートし、現在はインフォテインメントシステム、ADAS(先進運転支援システム)、ITS(高度道路交通システム)など幅広いモビリティ分野を取材対象としている。また、趣味である旅行好きが高じてエアライン関連の取材・執筆も行う。日本自動車ジャーナリスト協会会員。

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