2025年のバイクは「トランスミッション」で選ぶ!? これまでのCVTじゃない 今後は新世代“オートマ”戦争の時代へ
ヤマハは完全AT化、フルACC搭載車も登場
1980年代前後に「HY戦争」と呼ばれる争いがありました。
ホンダとヤマハが熾烈なシェア争いを繰り広げ、ニューモデルを矢継ぎ早に投入するなど、お互いに肉薄した競争を繰り広げました。
HY戦争は終結しましたが、技術的な競争は続いています。
ホンダが動けばヤマハが動くし、ヤマハが動けばホンダが動きます。
2024年7月、ヤマハは新型のATを発表しました。「Y-AMT」です。

実はヤマハは、独自のセミAT車を販売していました。
大型ツアラー「FJR1300」(現在は絶版)がその機構を採用しており、クラッチ操作を完全自動化していました。
Y-AMTは、その機構に加えて変速自体も自動化した機構です。
ホンダのそれとは違い、クラッチレバーと変速ペダルは取り払われています。
MTモードで変速する場合は、左手元のボタンで変速を行います。
この機構の利点はコストが抑えられていることです。ギアボックス自体は従来通りのまま、変速機構を“外付け”しているため、販売価格の上昇を抑えられます。
ちなみにY-AMTを搭載する「MT-09 Y-AMT」の価格は税込136万4000円で、基準モデルの125万4000円の11万円高に設定されており、コスト減の効果が出ているといえます。
このHYの動きに呼応するように海外メーカーも新たなATモデルを発表しました。
2024年11月にBMWモトラッド「R1300GSアドベンチャー」が日本で発売となりました。

同社にもクラッチと変速操作を自動化したAT機構が搭載されています。
スクーターを除いて、AT仕様のバイクを発売するのはBMW初です。
しかもブランドの屋台骨ともいえるR1300GSシリーズに搭載するということは、今後の展開を示唆するアピールともとることができます。
ビッグメーカーがAT化に大きく動いた今年に続き、2025年は世界のメーカー各社が新世代のATを導入してくるのではないでしょうか。
※ ※ ※
ヤマハは、クロスオーバー「トレーサー9 GT+」にもY-AMTを搭載し、2025年に発売することを明言しました。
トレーサー9 GT+には、ミリ波レーダーによる前車追従式のアダプティブクルーズコントロールが搭載されています。
ここにY-AMTが搭載されれば、完全なアダプティブクルーズコントロール機構が完成します。
バイクのアダプティブクルーズコントロールは各社導入を進めています。
新世代AT機構が各社から登場すれば、ミリ波レーダーと組み合わせた完全アダプティブクルーズコントロールを搭載したバイクも続々と登場してくるでしょう。
2025年以降はここにも注目です。
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