ポルシェに乗ると笑顔になる! ポルシェジャパン×東京大学が開催する「LEARN with Porsche」が小学生たちに“夢の時間を提供する”理由とは【Behind the Product #21】
年間の2/3ほどの時間を費やしてプログラムを決定
おふたりに話をうかがっていると、中邑先生と黒岩さんの「LEARN with Porsche」にかける想いはもはや以心伝心といったところ。

その一方、日本は北海道から九州・沖縄まで、南北約3000kmにも及ぶ国土を擁しているだけに、「LEARN with Porsche」の舞台となる地域がどのように選ばれるのかについても気になります。
また、「LEARN」や東大先端研、ポルシェといった、開催地の日常には異質である存在に対し、現地の人々からの拒否反応はないのでしょうか? 中邑先生は次のように振り返ります。
「開催地は、まずは『ここに行ったら面白そうだな』と感じた場所から選んでいます。具体的には、参加者たちが“ストーリーやシナリオを描きやすいところ”ですね。
そして開催地が決まると、研究所のスタッフとともに実際に現地を訪れ、街を歩いて面白いものを見つけたら必ず地元の方々と話をします。会話を交わす中で『面白い人はいますか?』と尋ねたら、地域の有名人やまとめ役などを皆さん喜んで教えてくれるのです。
そういうやり取りをしていると、かなりの確率で学校の先生や教育委員会とつながります。そこでの会話が派生プログラムの実施へとつながっていくのです。
電話やメールではなく、実際にその地を訪れることが重要です。そして、2回目に現地を訪れる際は、黒岩さんやポルシェ側のスタッフにも同行してもらい、プログラムの詳細を決定していきます」
自動車ブランドのインポーターや広報部といった肩書にとらわれることなく、事前に開催地へと足を運び「LEARN with Porsche」の成功をサポートする黒岩さんは続けます。
「『LEARN with Porsche』のプログラムは、表面的には6月に参加者を募集し、7月の選考を経て8月に開催、というスケジュールで進んでいます。
しかし、中邑先生のお話からもご想像いただけると思いますが、実は毎年1月にはプログラムをキックオフし、ラフ案をいただいています。そこから細かな論議や現地の確認などをおこなっていきますから、実際には年間のうちの2/3ほどの時間を各種調整に費やしているのです。
いざ始めてみると大変なことも多いプログラムなのですが、今では事前に現地を訪れるのが楽しみになってきました」
例えば「サマープログラム」の場合、“情報機器を使わずに経験や体験、人との関わりを通して答えを導き出すカリキュラム”というテーマを掲げており、旅を通じての出会いも大切な成果と位置づけています。
スマホやパソコンは今日の生活では欠かせないものですが、リアルな人との出会いを通じて得た知識や経験は、さまざまな可能性を秘めているのも事実でしょう。
また、黒岩さんが“想像以上の下準備を要すること”について楽しそうに話をされたことからも推測できるように、プログラム関係者はそうした準備を楽しんでいる様子。もしかしたらひと足先に、「サマープログラム」を体験している感覚なのかもしれません。
●ポルシェの魅力やスゴさを体験してもらいたい
そんな「LEARN with Porsche」から派生したのが、小学生を中心とした開催地の子どもたちにポルシェの魅力やスゴさを体験してもらおうというユニークなプログラムです。

実際に開催してみると、参加者はもちろんのこと、主催側である中邑先生や黒岩さんにも少なからぬ驚きや発見、感動があったといいます。
「いざ、私が運転するポルシェで体験試乗へ出かけると、不安もあるのでしょう。最初は例外なく、子どもたちはみんな無言なんです。なので、私はその“間”を埋めるように、子どもたちにいろいろと話しかけるようにしています。
しかし、走行中にちょっと強めにアクセルペダルを開けたりすると、子どもたちの表情は一変します。それがきっかけに会話が深まり、クルマから降りる頃にはみんなの表情が変わっているのです。
子どもの場合、言葉で思いを表現するには限界がありますが、表情には反応が素直に現れます。それを目の当たりにできるのがうれしいですね。
ポルシェは3万点の部品からできている最高の工業製品だということが、子どもたちにも伝わった証だと思っています」(黒岩さん)
「ポルシェに対する子どもたちの素直な反応がいいですよね。都市部は、受験勉強などに追われ、大人びてしまった子どもたちが多いんです。でも、何か刺激に触れて、必死に感じて、それを表現しようする地方の子どもたちのストレートさは、大人が子どもや教育を見直すきっかけになると思います」(中邑先生)
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本筋である「LEARN with Porsche」は、スタッフによる入念な準備に基づき、参加者たちが夢を叶えるための原動力となる気づきや心構え、きっかけをつかんで欲しいというプログラムです。
中邑先生は、偶然が起こるかもしれない場を子どもに提供し、子どもが偶然に遭遇した事態を自らのものにしてゆく体験こそが、何が起こるか分からない今の時代では特に重要だといいます。
参加者たちの気づきや自主性を育み、夢を実現するための力を養う「LEARN with Porsche」の各プログラムは、開催地で暮らす地元小学生のための試乗体験においても、揺るぎないベンチマークとなっているようです。
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