第4世代に進化した“走りのハッチバック” BMW新型「1シリーズ」はどうなった? 走って感じた「120」の進化とは
ドライバーに負担を掛けないハンドリング性能
特に最新の1シリーズは普通に走っているときはもちろん、多少速度を上げた程度ではFWDかRWDかを意識する必要がない、ドライバーに負担を掛けないハンドリング性能に仕上がっています。

コーナリングしながらアクセルペダルを踏み込んでいくと、当然加速もしますがFWDらしいアンダーステアを感じる覚悟していると、リアタイヤがしっかりしたRWDのような感覚で走れるのです。RWDが好きな筆者のようなドライバーでも、FWDから来る不満を持つことがない、気持ちの良いドライブフィールを味わえます。
1シリーズはCセグメントのコンパクトカーですが、上級車についている装備はフルに揃えられるところが嬉しいです。
例えばACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)は最近多くのクルマに装着されているので、長距離ドライブなどでは重宝していると思います。さらに渋滞時にはアクセル、ブレーキから足が解放されるだけでなく、ハンドルから手を放しても車線をキープしながら、前車に追従していってくれるドライビング・アシスト・プロフェッショナルもテクノロジーパッケージを選べば付いてきます。
ACCで渋滞の中を走行中、◯中央分離帯のある自動車専用道、◯先行車がいる、◯時速60km以下という3つの条件が揃ったら(このときインパネ内に表示が出る)、ハンドルから手を放すことでスポークの上が緑色に点灯しハンズフリーを持続できます(前の世代のACCは緑色が点灯してから手を放した)。
ただしドライバーは前方を見ていることが必須条件になるので、インパネ内の赤外線カメラで目を監視されているため、よそ見をしているとクルマから注意されます。
今回試乗したのは「BMW120」というネーミングですが、3気筒ターボ付きの1.5リッターエンジンです。最大トルク240Nm/1500-4400rpm、最高出力115kW(156ps)/5000rpmを発揮するため、1460kgの車重を引っ張っていくには十分です。
今回から48Vのマイルドハイブリッドになったため、エンジンのスタートもセルモーターの音は聞こえず、ヌルヌルッという感じで掛かります。ゆっくり減速していくと、クルマが停止する前にエンジンが止まり燃費を稼いでくれます。ちょっと心配になりますが、ブレーキを放すことでエンジンはまたヌルヌルッとすぐに掛かるので心配は要りません。
低回転域からトルクは太いので、高いギアでアクセルペダルをゆっくり踏み込んでいったときの加速感と伸びの良さは気持ちがいいです。
ダッシュボードの上には最新のBMWらしくカーブドディスプレイがレイアウトされ、これまた最新のオペレーティングシステム9がインストールされています。画面内のアプリから様々な操作ができるので、ほとんどスマホ感覚で操作できるため若い人には説明なしで操作できるでしょう。
とは言っても昔のBMWを懐かしむ世代にも馴染むところはたくさんあります。筆者が気に入ったのは、アウタードアハンドルがバータイプだということ。インナードアのグリップの位置がドアの前方でなく中央付近にあること。このふたつだけでもドアの開閉がスマートにできるから嬉しいです。
3シリーズの価格が高くなってしまったいま、この1シリーズの販売が伸びるのは間違いないでしょう。
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