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右からも左からも合流アリ! 初心者ドライバー泣かせの「首都高」は なぜ複雑で曲がりくねっている? その歴史とは

首都高がカーブだらけの理由は、用地確保の難しさ

 首都圏でクルマに乗っている人であれば、一度くらいは首都高を走ったことがあるのではないでしょうか。首都高を走ったことがある人であれば、その構造の複雑さやカーブの多さに悩まされたことがあるはずです。

 実際、首都高の構造はかなり複雑であり、事故の危険性を理由にバイクの二人乗りが禁止されている区間もあるほどです。

 では、首都高はなぜカーブや高低差が多く、走りにくい構造になっているのでしょうか。

首都高の1日の平均通行台数は107.7万台(2024年11月)。平日は113.6万台、休日(日曜・祝日)は96.1万台となっている
首都高の1日の平均通行台数は107.7万台(2024年11月)。平日は113.6万台、休日(日曜・祝日)は96.1万台となっている

 その理由を知るためには、首都高の計画がスタートした1950年代に遡る必要があります。

 首都高が計画された当時の日本は、戦後の高度経済成長真っただ中であり、自動車の急速な普及に伴って都心部での交通渋滞が深刻化していました。

 そんな交通状況を改善するため、首都高の建設が急務となります。

 道路の建設には、用地確保が必要となりますが、地権者との交渉には長い時間や大きな予算が必要となります。首都高は用地確保の諸問題をなるべく避けるため、既存の幹線道路や水路など、公共空間を最大限に利用しながら建設されました。

 例えば、都心環状線の一部は日本橋川の上にかかっています。今では景観を損ねる存在としてしばしば問題視され、老朽化などの問題もあって地下化の工事が進められていますが、用地確保が困難だったという背景を考えると、現在の位置に建設されたことも納得ができます。

 地下ルートの開通は現時点で2035年ごろを予定しており、2040年ごろには高架も撤去され、日本橋に数十年ぶりの青空が戻ることになります。

いまは日本橋の上に首都高が走っているが、2040年ごろには高架も撤去される予定だ
いまは日本橋の上に首都高が走っているが、2040年ごろには高架も撤去される予定だ

 また、右側からの合流が多いことや、分岐が複雑なことにも、用地確保の難しさが影響しています。

 なお、首都高の計画が本格的にスタートするのとほぼ同時期に、1964年(昭和39年)の東京オリンピックの開催が決定しています。

 そのため首都高が東京オリンピックのために建設されたという説も囁かれますが、首都高の主目的は、前述の通りあくまで都心部の交通状況の改善です。

 そのため、首都高は東京オリンピックのために建設されたというわけではありません。ただし、羽田と東京を結ぶ一部の道路は東京オリンピックを考慮して優先的に建設され、オリンピック開催よりひとあし早く開通しました。

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