リアウイングがカッコいい!最高時速は320キロ「メルセデス」のオープンカーがオークション登場 “億超え”達成した世界80台限定の希少モデルとは
2003年のDTMチャンピオン獲得を記念して登場
2025年1月、米国アリゾナ州で開催されたRMサザビーズのオークションに、2006年型のメルセデス・ベンツ「CLK DTMカブリオレ」が出展されました。どんなクルマなのでしょうか。

DTMとは「ドイツ ツーリングカー選手権」の略称です。市販車をベースにしたレースで、さまざまなメーカーが参戦して人気を誇っています。
2003年のDTMでベルント・シュナイダー選手がチャンピオンに輝いたことを記念して、ベースとなったメルセデス・ベンツCLKのスペシャルバージョン「DTM AMG」が製作されました。
このクルマは公道走行が可能でありながら、チャンピオンに輝いたDTMマシンに限りなく近いパフォーマンスをドライバーは味わうことができました。
この限定生産モデルはAMGが監修し、2003年にシュナイダー選手が全勝優勝を飾ったマシンを手がけたHWA AGに生産が委託されました。
パワートレーンには、最高出力582馬力を発生する5.4リッターのスーパーチャージドV8エンジンに、パドルシフト付きAT「スピードシフト5Gトロニック」が組み合わされました。
0-62mph(約100km/h)加速はわずか4秒、最高速度は200mph(約320km/h)と、そのパフォーマンスは現代のハイパーカーと比べても遜色のないものです。
CLK DTMの有り余る大トルクは、フル加速すれば3速ギアに入るまでリアタイヤはホイールスピンしてスモークを上げるという、驚異的なドライビング体験をもたらしました。
CLK DTM AMGクーペは100台が生産され、当時のトップ レーシングドライバーたちはこぞって手に入れました。
ファン・パブロ・モントーヤ選手、ミカ・ハッキネン選手、キミ・ライコネン選手、そしてジェンソン・バトン選手など名だたるF1ドライバーがオーナーになりました。
メルセデス・ベンツでは、その人気を活かすべく、CLK DTM AMGカブリオレを80台限定で生産しました。
CLK DTM AMGクーペと同等の性能をオープンモデルで味わうことができたのです。
キャビンはカーボンファイバーがむき出しで、サイドサポートを強めたシート、そしてサーキット仕様からインスパイアされたステアリングホイールなど、レースからフィードバックされたアイテムを装着していました。
標準モデルのCLKでは灰皿が置かれる場所には、トラクションコントロールやスタビリティコントロール、そしてトランスミッションの設定を操作するトグルスイッチが備わっていました。
前後のフェンダーやバンパーはカーボン製で、それ以外にもHWAによるカスタマイズが随所に見られました。
また、クーペではフロントのエンジンフードはノーマルと同じ金属製でしたが、カブリオレではカーボンコンポジット製になっていました。
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今回の出展車は、ボディとソフトトップの色はブラック、インテリアにはアンスラサイト レザーを採用した、ドイツ仕様です。
このクルマは2022年に米国に輸入され、プライベートなスーパーカー コレクションとして保管され、オークションのカタログ制作時には4496マイル(約7194km)しか走っておらず、極上のコンディションです。
アメリカはもちろん、ヨーロッパでもめったにお目にかかれないCLK DTM AMGカブリオレは、いまもなお魅力的なロードゴーイング レーサーの1台であることは間違いありません。
この2006年型のメルセデス・ベンツ CLK DTM AMGカブリオレは、64万8500USドル(日本円で約1億円)で落札されました。
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