「令和の大ヒットバイク」も採用!“水冷シングル”はコンパクトなのに高性能! 代表的モデル3台の注目すべき実力とは【エンジンから見えるバイクの個性】
コンパクトで高性能な“水冷シングル”エンジン
バイクにはさまざまなタイプのエンジンが搭載されていますが、その基本形といえるのが、ピストンがひとつだけの単気筒。単気筒エンジンには水冷と空冷とがありますが、前者に当たる“水冷シングル”は、鼓動感を強調した”空冷シングル”とはキャラクターが異なります。

“水冷シングル”はその名のとおり冷却方式を水冷式とすることで、空冷式より安定して高回転まで回せるのが特徴。そのためボア×ストローク値を見ると、空冷式のそれよりショートストロークタイプが多いのが最大の違いです。そのため同じ単気筒エンジンでも、“水冷シングル”と“空冷シングル”の乗り味の違いに驚く人もいるかもしれません。
低回転域のトルクや鼓動感など“味わい”を重視したものが多い“空冷シングル”に対し、“水冷シングル”は性能重視のエンジンが多いのです。“空冷シングル”では見かけることが少ないDOHCタイプが多いのもそのためで、高回転域までスムーズに回るエンジンが多いのです。
単気筒ならではのコンパクトさを活かし、オフロードバイクに多く採用されるのも特徴。そこからロードモデルへ転用されている場合も少なくありません。
単気筒らしいパルス感はあるけれど、高回転域まで回ってパワーもある。そんな特性が“水冷シングル”の特徴です。
●その乗り味を活かした高性能モデルが多数ラインナップ
ここからは、そんな“水冷シングル”を搭載する注目モデルをピックアップして紹介していきましょう。
近年、“水冷シングル”を搭載するモデルで最も人気なのは、間違いなくホンダの「レブル250」でしょう。シート高が690mmと低く、小柄な人でも足つき性がいいことから、エントリーライダーにも広く支持されているモデルです。
DOHCエンジンは低回転から高回転までスムーズに回り、扱いやすい特性。このエンジンはオフロードバイクの「CRF250L」から受け継がれたもので、ロードバイクの「CB250R」やスクランブラータイプの「CL250」なども搭載しています。
2台目に取り上げたいのが、まもなく開催される「モーターサイクルショー2025」で日本初公開となるスズキの「DR-Z4S」。2024年に「EICMA 2024(ミラノショー2024)」で発表されたオフロードモデルで、38psとパワフルなDOHCの“水冷シングル”を搭載しています。
足回りも本格的で、オフロードを“攻める”走りが期待されるモデル。モタード(スーパーモト)タイプの「DR-Z4SM」も同時に発表されており、多くのライダーの注目を集めています。
電子制御スロットルやパワーモードセレクト、トラクションコントロール機構など、走りをサポートする機能も充実。性能を重視するパワーユニットであることが感じられます。
最後に紹介するのは、KTMの「390 DUKE」。KTMはオフロードレースの世界で名を挙げてきたブランドで、このモデルに搭載される“水冷シングル”も、元はといえばオフロードモデルから転用されたものです。
最高出力は44psを発生。サスペンションもWR製の倒立フォークとモノショックを採用し、サーキット走行でも音を上げない高い走行性能を誇ります。
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同じ単気筒といっても、空冷式とは異なるキャラクターを持つ“水冷シングル”。オフロードバイクに搭載されることが多い単気筒エンジンは、空冷式は低回転域での粘りを重視した特性、水冷式はガンガン回すことを想定した設計とその個性を想像できるほど、乗り味に特徴があります。それぞれの特性を理解した上で選ぶと、バイクライフがより充実することでしょう。
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