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トヨタの元祖“小さな高級車”!? クラウンを超えた上質さを目指して開発された小型セダン「プログレ」とは

プログレが短命に終わった理由と今なお愛される理由

 このように、高級車としての要素を凝縮したプログレですが、市場での販売は芳しくありませんでした。

 その理由のひとつは、当時の日本市場における「高級車=大きい」という価値観でした。

トヨタ「プログレ」のインテリア
トヨタ「プログレ」のインテリア

 当時、同じ価格帯でより大きなクラウンが購入できる状況だったため、「わざわざ小さな高級車を選ぶ理由がない」と考えるユーザーが多かったのです。

 また、1990年代後半から2000年代にかけては、ミニバンやSUVの台頭によって、セダン全体の需要が縮小していた時期でもありました。その結果、プログレは十分な販売台数を確保できず、1代限りで生産終了となりました。

 しかし、現在の視点でプログレを見ると、そのコンセプトのユニークさや、作りの良さが再評価されています。

 特に、直列6気筒エンジンを搭載したコンパクトセダンは現在ではほぼ絶滅しており、スムーズな走行フィールを求める人々にとっては希少な存在となっています。

 また、当時のトヨタが「クラウン以上のセルシオ品質」を目指して作り込んだ一台であるため、その質感の高さは今でも色褪せることがありません。

 また、中古市場においてもプログレは比較的希少なモデルとなっており、低走行で状態の良い個体は人気があります。

 プログレのように、都市部での扱いやすさと高級感を両立したクルマは現在の国産車ラインナップにはほぼ存在しないため、「コンパクトなサイズで上質なセダンに乗りたい」という層には魅力的な選択肢となっています。

※ ※ ※

 トヨタ「プログレ」は、クラウンやセルシオとは異なるアプローチで高級車の新たな可能性を模索したモデルでした。結果的に市場のニーズとは合致せず短命に終わりましたが、そのコンセプトは今見ても独特の魅力を持っています。

 現在、プログレのようなコンパクトな高級セダンは国産車市場にはほぼ存在せず、その希少性は増すばかりです。サイズにとらわれない「本物の高級感」を求めたプログレは、今なお特別な存在であり続けています。

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東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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