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じつはボルボ車の中で一番ユーザー年齢が若い!? 改良されたフラッグシップSUV「XC90」はどう変わった? PHEVの“上質さ”とは

インテリアのディスプレイは11.2インチに大型化

 ボルボのフラッグシップSUV「XC90」に大規模なマイナーチェンジが実施されました。

ボルボ改良新型「XC90」。「Aピラーから前はすべて変わった」とするフェイスリフトを実現
ボルボ改良新型「XC90」。「Aピラーから前はすべて変わった」とするフェイスリフトを実現

 新世代ボルボの第1作として登場した現行型XC90は2014年のデビュー。

 2020年にはパワートレインを全面的にハイブリッド化するマイナーチェンジが行われているので、今回のマイナーチェンジは2度目にあたります。

 ただし、その内容はエクステリア・デザインの刷新にくわえて、インテリアデザインやインフォテイメント系の見直し、そして一部パワートレインの改良など、広範囲にわたっています。

 まずはエクステリアデザインの変更について紹介すると、フロントエンドの造形が大きく変わりました。しかも、ボルボによればAピラーから前は「すべてが変わった」というほど大がかりな内容です。

 たしかに、従来型に比べるとフロントエンドはシンプルな造形に生まれ変わると同時に、ボディのワイド感を強調するデザインとされたことがわかります。

 たとえばフロントグリルは天地に浅くて横幅が広い形状に改められるとともに、トールハンマー(北欧の神話に登場する神トールが手にしていたとされるハンマーのこと)形状のデイタイムランニングライトを、フロントグリルの上端と一致する位置にレイアウトすることで、全幅にわたって貫く一直線を構成。これにより、ボディがよりワイドに見える効果を生み出しています。

 その下側に設けられたエアインテーク部も横一直線のシンプルなデザインとすることで、ワイド感をさらに強調しています。

 そしてフロントグリル部の桟を斜めに配置するとともに、左右で90度に直行する向きにレイアウトしたほか、前述のトールハンマーを「中空」とすることでモダンな雰囲気を打ち出しています。

 また、このフロントエンドにあわせてボンネットやフロントフェンダーの形状を見直したことで、「Aピラーから前はすべて変わった」とするフェイスリフトを実現しました。

 インテリア周りでは、ダッシュボード上に据えられた11.2インチの大画面が目を引きます(従来は9インチ)。

 おかげで、これまでのようにダッシュボード内には収まりきらず、そこから一段浮き上がったユニークなデザインが採用されています。

 しかも、ただ大画面化しただけでなく、表示レイアウトを見直すことで操作性を向上させた点も注目されます。これまではタッチパネルのかなり深い階層に設けられていたドライビングモード切り替えを、ホーム画面にいつでも表示されるように改めたことは、その代表例といえるでしょう。

 また、ダッシュボードのデザインも、従来のレザー部分の上側を広く、下側のウッド部分を狭くしたものから、下側のウッド部分をより拡大したものへと一新。このウッド部分を間接照明で照らすアンビエントライトも、キャビン全体にモダンなテイストを与えるのにひと役買っています。

Next「XC90史上、最高の完成度」
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