なぜマツダは「ドライビングのためのサングラス」を開発した? “魂動デザイン”息づく「おしゃれな機能的アイウェア」誕生の背景とは【Behind the Product #24】
シューズ、グローブ、クロノグラフに続く第4弾はサングラス
マツダが先ごろ発表・発売した「MAZDA SPIRIT RACINGブランド」発のドライビングアイテム第4弾「MAZDA SPIRIT RACINGドライビングサングラス」は、マツダのデザイナー陣のこだわりと日本のものづくりが秘める奥深さが融合したアイテムです。

デザイン性に優れたチタン製のフレームに可視光線透過率33%というグレー系の偏光レンズを装着した同サングラスは、オンラインの「マツダオフィシャルグッズショップ」でのみの販売だった上、価格(消費税込)も3万9600円と高価ながら、細部まで追求されたつくり込みと優れた機能性が評価され、ファーストロットは瞬く間に完売してしまいました。
これまでもマツダは、プロモーションの一環として自社のカーデザイナーが携わったアイテムを開発。各分野の一流ブランドとコラボし、これまでに「ドライビングシューズ」、「ドライビンググローブ」、「クロノグラフウォッチ」といったアイテムを生み出してきました。
そのねらいはクルマと同様、マツダの想いをデザインに込めたブランドグッズをユーザーへと提供することで、マツダが描くクルマの世界観をより深く理解してもらうことにあります。
なかでも、モータースポーツやドライビングの楽しさを意識した「MAZDA SPIRIT RACINGドライビングアイテム」は、マツダが30年以上の空白期間を経てワークス活動を再開させたモータースポーツへの取り組みを象徴するサブブランド「MAZDA SPIRIT RACING」をアピールすべく送り出されたものです。
「MAZDA SPIRIT RACINGドライビングアイテム」は、“活き活きとクルマを運転したい”をテーマに機能とカッコよさを両立。マツダファンの心をつかむアイテムが展開されています。
その新アイテムとなった「MAZDA SPIRIT RACINGドライビングサングラス」は、どのような経緯で誕生したのでしょう?
マツダのカーデザイナーの重鎮であり、現在は「MAZDA SPIRIT RACING」の代表も務める前田育男さんは次のように話します。
「『MAZDA SPIRIT RACINGドライビングアイテム』は、これまでシューズ、グローブ、腕時計といったドライビング時に使ってもらえるアイテムを世に送り出してきました。
それらに続くアイデアを検討していた際、マツダ車、特にオープンカーである『ロードスター』のオーナーは、運転中にサングラスを着用している人が多いことに気づきました。
そこで次回作には、ドライビングに最適でデザイン性にも優れたサングラスを手がけたいと考えたのです」
実は前田さんは、以前、あるフォーラムにおいて日本発のメガネブランドであるJINS(ジンズ)の代表取締役兼CEO(最高経営責任者)の田中仁さんといっしょになったことをきっかけに意気投合。「MAZDA SPIRIT RACINGドライビングサングラス」の開発にJINSの協力を仰ぐことが決まり、具体的な商品づくりがスタートしていったといいます。
そんな「MAZDA SPIRIT RACINGドライビングサングラス」は、デザインと機能に徹底してこだわったといいます。
デザインは、スタイルとかけ心地の両面において、男女を問わず日本人の骨格に合う形状を追求。さらに、マツダのデザイン哲学である“魂動(こどう)-SOUL of MOTION”を取り入れ、影をしっかりとコントロールした光の動きを感じられる形状を大切にしたといいます。
もちろん、日本人の骨格に合うフレームの基本形状やドライビングサングラスに最適なレンズ、そしてかけ心地のよさといったメガネづくりにおける基本的な要素には、JINSの技術やノウハウを活用。
とはいえ、「メガネで光の動きを演出するというのは、JINSにとって大きな挑戦であったことから、多くの苦労を経験しました」と、JINSのグローバル商品本部 商品開発課 研究開発Gの浅田敬一さんは振り返ります。
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