日本車を代表するスポーツカーを英国で発見 54年前に登場した初代「Z」右ハンドル車の“驚くべき”落札価格とは
世界に誇るスポーツカー、S30フェアレディZ-Lが英国で発見される
イギリスのクラシックカーオークション「Collecting Cars」にて、日産「フェアレディZ」の希少なS30型・Z-Lグレードが出品され、注目を集めています。

Zの名を世界に知らしめた初代モデルの1台であり、その状態や履歴の豊富さからも、ただのクラシックカーではない特別な個体であることが伝わってきます。
フェアレディZは、1969年に登場した日本のスポーツカーです。
当時は、ライトウェイトなオープンスポーツ「ダットサンフェアレディ」が知られていましたが、このZの登場によって方向性が一変します。より居住性を重視し、クルージングにも適したGTカーとしての性格をまとい、世界市場へ向けて羽ばたいたのです。
美しいファストバックスタイル、FRレイアウト、そして6気筒エンジンによる力強い走り。この組み合わせは世界中のファンを魅了し、なかでも「240Z」はラリーでの活躍により高いポテンシャルを証明しました。
初代Zは1978年までの8年間で52万台以上を販売し、「Z-Car(ズィーカー)」の愛称で親しまれることになります。
今回出品されたモデルは、その初代フェアレディZの中でも1971年式のZ-Lグレード。上級仕様にあたるZ-Lは、インテリアの質感や装備面が充実しており、当時のオーナーのこだわりを感じられる仕様です。
初期型らしいシルエットと、オリジナリティを大切にした仕上がりは、往年のZファンにとっても垂涎の存在といえるでしょう。
デザイン面では、サンシャインイエローのボディカラーがひときわ目を引きます。細部にはクロムのアクセントが施され、クラシックカーとしての美しさが際立ちます。メッシュグリルやフェンダーミラーも特徴的で、当時の雰囲気を色濃く残しています。
エンジンは当初搭載されていた2.0リッターのL20型から、2.6リッター直列6気筒のL26型へと換装されています。ツインSUキャブレターを介して吸気し、5速マニュアルトランスミッションによって後輪を駆動します。
最高速度や加速性能は明記されていませんが、当時としては第一級の性能であったことは間違いありません。
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