日本車を代表するスポーツカーを英国で発見 54年前に登場した初代「Z」右ハンドル車の“驚くべき”落札価格とは
ちょっとムリすれば手に入れられるくらいの価格で落札
このZは、日本で1971年に米空軍少佐が購入し、翌年にアメリカへ持ち帰ったという興味深い履歴を持ちます。

その後、約50年にわたり同じオーナーのもとで大切にされてきました。現在はイギリスにあり、2人目のオーナーが所有しています。長い年月を経ても、その記録は詳細に保管されており、オリジナルの書類やパーツが数多く残されています。
ボディには過去に再塗装が施されており、一部に小傷や補修痕があるものの、状態はおおむね良好です。インテリアはブラックビニールで整えられ、ダイヤモンドステッチや木製ギアノブなど、Z-Lならではのディテールが残っています。
ステアリングやアナログ時計も当時の雰囲気を演出しています。
足元には14インチのコブラスーパースロットホイールを装着し、タイヤはブリヂストン製トゥランザが組み合わされています。ブレーキキャリパーのカラーは明記されていませんが、外観との調和が図られた仕上がりです。
搭載エンジンはL26型ながら、元のL20エンジンも付属品として販売されており、オリジナリティを重視するコレクターにも配慮されています。
走行距離は10万7717キロで、定期的な整備履歴も残されており、整備記録やレストアの様子を記録した資料も豊富に揃っています。最新の整備では、エンジンオイル交換やスパークプラグの更新が確認されています。
エンジンルームは清潔に保たれており、細部に至るまで丁寧に扱われてきたことが感じられます。燃料計や温度計に不具合があるものの、全体的な保存状態は非常に良好で、ビンテージカーとしては申し分ない一台といえるでしょう。
このZ-Lは、50年にわたる一人のオーナーによる所有と丹念な整備履歴、魅力的なカラーリングとディテールの保存状態から見ても、非常に貴重な存在です。
この1971年製フェアレディZ、2万8500ポンド(日本円で約550万円)で落札されました。
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初代フェアレディZは、日本が世界に誇るスポーツカーとして、今なお色あせることなく愛されています。今回発見されたZ-Lは、その歴史の一端を物語るにふさわしい存在であり、ただの旧車では語りきれない価値が宿っています。
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