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キャビンが広くて上質な“ハイコスパSUV”の真価とは? BYD新型「シーライオン7」は大柄ボディを意識させない軽快な走りが魅力的

後輪駆動でも十分以上の加速性能を確保

 今回は後輪駆動の「シーライオン7」の4WDの「シーライオン7 AWD」をともに試乗することができました。

BYD「シーライオン7 AWD」
BYD「シーライオン7 AWD」

 後輪駆動と4WDは、キャビンやラゲッジスペースの広さ、そして、装備レベルなど全く同じですが、駆動方式とモーター性能の違いから、タイヤの仕様とサイズが異なっています。

 後輪駆動は、フロント235/50R19、リア255/45R19のコンチネンタル「エココンタクト6」を装着するのに対し、4WDは、前後同サイズとなる245/45R20のミシュラン「パイロットスポーツEV」を装着しています。

 上記したように「シーライオン7」のボディは大柄ですが乗降性は良好。キャビンに収まるとゆとりあるフロントシートが体をしっかりと支えてくれます。ステアリングやドアトリムなどの素材も上質なもので、触感にも優れています。

 コックピットは、ダッシュボードのデザインがシンプルになったこともあって落ち着いた印象。それが居心地のよさにつながっています。

 シフト回りのスイッチ類が、視認性の高いデザインになったのも評価したいところ。新しいデザイン要素を取り入れたインテリアは、機能美を追求してきたな、という印象を受けます。

 走り出してみると、大柄のボディサイズの割に扱いやすいことに気づきます。巨大なフロントウインドウによる見切りのよさに加え、ノーズが短いことよる鼻先の短さも効いています。車幅はワイドですが、そうした視界のよさとカメラ類によるアシストが弱点をカバーしてくれます。

 乗り心地は、バッテリーをフロア下に積むBEVならではの低重心に加え、可変ダンピングショックアブソーバーの恩恵もあって路面追従性が高く、硬めの印象ながら不快な振動はありません。

 一方、ステアリングを切った際のクルマの応答性は良好。市街地から高速道路まで軽快に走ることができます。

 短時間ではありましたが、リアシートに座ることもできました。「シーライオン7」シリーズはフロアがフラットなことから、大人の男性でも正しい着座姿勢を取ることができます。

 また、寒い季節に頼もしいシートヒーターを備えるなど、後席乗員のための装備も充実しており、ロングドライブ時もリラックスして移動できそうです。

 後輪駆動と4WDをラインナップする「シーライオン7」シリーズですが、舗装路では加速性能など後輪駆動でも十分以上の性能を備えており、乗り心地についても2台の違いは少ないように感じました。

 もちろん、加速の強烈さは4WDの方が格上ですが、公道ではそこまでのパワフルさを活かすことはできないことから、降雪地に住む人や4WDならではの動力性能を求める人以外は、後輪駆動でも十分満足できるでしょう。

 ちなみに価格面では、同等の装備内容ながら後輪駆動の方が77万円(消費税込)安く設定されています。

* * *

 BYDの「シーライオン7」は、走りのレベルが高い上にSUVとしての実力もハイレベル。さらに、リアシートが広いので後席に人を乗せる機会が多い人にもおすすめできる電動SUVです。積載能力にも優れているので、日常からレジャードライブまで幅広いシーンで活躍してくれることでしょう。

BYD「シーライオン7 AWD」
BYD「シーライオン7 AWD」

 そして何より、495万円〜というプライスタグはミッドサイズSUVの中で高い価格競争力を有しています。この先、各ブランドから多くのBEVが登場してくるはずですが、「シーライオン7」は装備レベルや価格面におけるベンチマークとなりそうな存在です。

Gallery 【画像】「えっ!…」否定的な意見も多い中国車ながら実力はハイレベル! これがBYDの新クーペSUV「シーライオン7」です(30枚以上)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

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