VAGUE(ヴァーグ)

43年前の最終型が米国オークションに登場 機能美は今も健在 悲運の6気筒 ホンダ「CBXスーパースポーツ」の気になる落札価格とは

24バルブ技術を投入した6気筒エンジンは健在

 空冷直列6気筒はシリンダーあたり4バルブを持ち、6基の28mm京浜キャブレターと外部オイルクーラー、電子点火を装備します。

米国オークションに登場した1982年式ホンダ「CBXスーパースポーツ」
米国オークションに登場した1982年式ホンダ「CBXスーパースポーツ」

 Pipemasters製シックスインシックス排気系が取り付けられ、公称100馬力60ポンドフィートの出力は健在とされます。

 キャブレターオーバーホールやスパークプラグ交換など販売準備整備が丁寧におこなわれ、アイドリングは安定しているようです。

 動力は5速ミッションとドライブチェーンで後輪へ伝達され、Pro-Linkモノショックとエアフォークが快適性と操縦性を支えています。

※ ※ ※

 ホンダが大型6気筒に挑んだ背景にはGL1000ゴールドウィングの成功がありますが、スポーツ分野ではライバル勢の台頭が顕著でした。

 イタリアのベネリは1974年に6気筒750Seiを発売し、カワサキも1979年に水冷6気筒Z1300を投入しています。

 CBXは空冷ながら、大型エンジンを許容しつつ軽量内部構造で高回転特性を追求し、136mphの最高速度を目指しました。しかし大柄なサイズは熟練ライダー向けと見なされ、販売台数は限定的でした。

 1981年にはCBX1000Bとしてツーリング色を強めましたが価格の壁は高く、1982年で生産終了となりました。

 そうした背景を踏まえると、最終年型で純正外装とパニエを保持し、走行距離が少なく直近整備も完了している今回の個体は希少価値が高いと言えます。

 1万2250ドルという落札価格は状態を考慮すると納得感があり、CBXがコレクターズマーケットで着実に存在感を保ち続けている証左でしょう。

 6気筒サウンドを奏でるこの一台は、新たなオーナーのもとで再び黄金期の鼓動を響かせるはずです。

Gallery 【画像】6気筒エンジン搭載の1982年式ホンダ「CBXスーパースポーツ」を写真で見る(41枚)
「2段あたため」レンジがすごすぎるっ!? 最新レンジを徹底紹介
Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

page

  • 1
  • 2

VAGUEからのオススメ

ポータブル電源が都心で過ごす夜を変える──Jackeryがかなえる“オフグリッド”なスポーツ観戦【PR】

ポータブル電源が都心で過ごす夜を変える──Jackeryがかなえる“オフグリッド”なスポーツ観戦【PR】

RECOMMEND