半世紀前の希少な“白バイ”を豪オークションで発見 55年前に登場したホンダ「CB750」ポリス仕様の“真の価値”とは
白バイ特有の補機類がすべて動作可能
今回オークションに出品された車両は「CB750P0 Police Special」と案内され、エンジン番号CB750E1022147を持つ豪州向けの実車です。

過去にフレームアップレストアとエンジン再構築が行われ、エンジンブロック再ボア、シリンダーヘッド機械加工、カムテンショナーとプライマリテンショナーの交換など、大掛かりな整備が実施されました。
さらに、ギアボックスベアリング、ガスケット、シールを一新し、配線ハーネスやケーブル、フォークチューブ、ホイールベアリング、ショックアブソーバーも新品または新古品に置き換えられ、NOS速度計とNOSケーブル駆動サイレンまでも備えています。
外装は白い燃料タンクとサイドカバーに黒のデカールを配し、黒ビニールのソロシート側面にも白を組み合わせて統一感を高めています。
前後に装着された鉄製パイプのバンパーバーは、転倒時の衝撃を吸収し、赤色灯と機械式サイレンが周囲へ強い存在感を示します。速度計はヘッドライトケースに組み込まれ、速度固定ボタンで走行速度を即座に記録でき、取り締まり証拠として活用されました。
走行距離はレストア後わずか517kmにとどまり、2024年3月にはエンジンオイルとフィルター交換を実施しています。売主によれば、オーストラリアへは4台のみ輸入されたCB750Pの中で、完全装備を維持する唯一の個体とされ、希少性が際立ちます。
現車は白バイ特有の補機類がすべて動作し、クラシックながら実走行も可能なコンディションを誇ります。
一方、オークションでは入札が目標額に届かず不落札となり、最終価格は公表されていないません。
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CB750Pが誕生した背景には、「最速には最速で対抗する」という警察の使命がありました。当時の二気筒白バイでは市販CB750FOURの高速性能に追随できず、736cc四気筒をそのまま公用仕様へ転用する決断が下されます。
今回の個体は豪州仕向けの希少車でありながら、当時そのままの機能を保ち、オーナーの手で丹念に整備されてきました。
赤色灯の光とサイレンの咆哮は、50年以上前の公務を想起させ、見る者に時代を超えた迫力を伝えます。不落札という結果は関心の高さを示す裏返しでもあり、次の取引機会ではその希少性が改めて評価されるでしょう。
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