わずか1年で7秒短縮はどう実現した!? アウディ新型「RS 3」が“ニュル最速のコンパクトカー”に返り咲いた理由とは
1秒を削るために徹底的に磨き上げられた走りの哲学
アウディの高性能コンパクトモデル「RS 3」は、2024年にドイツ本国で実施されたアップデートによってさらに鋭く、緻密な走りを手に入れました。その成果は、サーキットでも公道でも確かな体感として現れています。

アウディRS 3は、プレミアムコンパクトクラスでトップを争う高性能モデルです。最新モデルでは、伝統の2.5リッター直列5気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力400馬力・最大トルク500Nmを発揮。7速Sトロニックとquattroフルタイム4輪駆動システムを組み合わせ、0-100km/h加速は3.8秒、最高速は280km/hに達します。
2024年のアップデートでは、パワートレインこそ変更されていないものの、シャシ制御系に大幅な改良が加えられました。トルクスプリッターの制御アルゴリズムが刷新され、リアアクスル左右に駆動力を自在に配分。ブレーキトルクベクタリングとの連携により、カーブ内側の車輪をわずかに制動しながら外輪に駆動力を集中させ、コーナリングの精度と安定性を飛躍的に向上させています。
これにより、RS 3はターンインからアペックス、そして立ち上がりまでの一連の挙動がさらにスムーズに。ステアリングの応答性も向上し、ドライバーはより早く、正確に加速へと移行できます。
その進化は、2024年にニュルブルクリンク北コースで記録された7分33秒123というラップタイムに表れています。これは従来型より7秒以上速く、BMW「M2」などのライバルを上回る“コンパクト最速”の称号を取り戻す結果となりました。
さらに、タイヤにも注目すべきポイントがあります。標準仕様のピレリ「P Zero R」は、前265/30R19・後245/35R19サイズで専用設計され、ウェット・ドライ問わず高いグリップと安定したハンドリングを両立。加えて、ドイツ本国ではモータースポーツ由来の「トロフェオR」セミスリックタイヤを選択可能で、ドライ路面での制動力や横方向の安定性がさらに強化され、サーキットでのポテンシャルを一段と引き出せます。
こうした細部にわたる改良は、アウディとピレリの共同開発によって実現したもの。単なるスペックアップではなく、あくまで“体感できる進化”を追求した結果として、RS 3は数字でも感覚でも最速の座に返り咲いたのです。
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ちなみに日本では、2025年2月19日にアウディジャパンが「RS 3」と「S3」の改良新型を正式発表。パフォーマンスやデザインの進化を反映した最新版が導入されています。
新型S3およびRS 3の消費税込みの車両価格は以下のとおりです。
・S3スポーツバック:756万円
・S3セダン:771万円
・RS 3スポーツバック:906万円
・RS 3セダン:925万円
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