80年代“レーサーレプリカ”ブームをけん引! 中型スーパースポーツの概念を刷新したホンダ「CBR400RR」ってどんなバイク?【昭和の名車】
中型スポーツを革新したCBR400RRの真価
高性能モデルが雨後のタケノコように現れた80年代後半、二輪技術は爆発的に進化しました。
1980年に、ヤマハ「RZ250」が水冷2気筒35psでパワーウエイトレシオ3.97kg/psを達成すると市場は熱狂し、1982年のホンダ「VT250F」は世界初の水冷90度Vツインと前輪16インチの組み合わせで軽快さと燃費45km/Lを両立しました。
1984年のカワサキ「GPZ900R」は「Ninja」の名で量産車最速級に躍り出て、本格的なレース走行を体現した1985年のスズキ「GSX-R750」も登場します。
欧州ではBMW「R80 G/S」がオンオフ両用という新市場を切り開きました。
多様な選択肢が拮抗する中、ホンダが放った中型クラスの切り札が「CBR400RR」です。

ホンダは1987年12月に初代NC23型「CBR400RR」を発表し、1988年1月に発売しました。
カムギアトレーンを採用し、クランクシャフトの回転を一連の歯車でカムシャフトへ直接伝え、高回転でもバルブタイミングを狂わせない駆動方式を実現。
水冷4サイクルDOHC直列4気筒399ccは高い燃焼効率を得るため吸気ポートをストレート化し、大径22mm吸気弁と19.5mm排気弁を直押し式で駆動します。
大径32.5mm4連キャブレターと新集合排気を組み合わせ、最高出力59ps/12500rpm、最大トルク4.0kgm/10000rpmを発揮しました。
水冷式オイルクーラーとアルミ製軽量マフラーが冷却と軽量化を両立し、乾燥重量は162kgに抑えられています。
車体寸法は全長2020mm×全幅690mm×全高1110mmで、ホイールベース1370mmです。全国標準現金価格は69万9000円(税込、以下同)でした。
外観は空力と力強さを兼ねるフルカウルにデュアルヘッドライトを組み合わせ、アルミ製3本スポークホイールに前120/60R17、後150/60R18ラジアルタイヤを装着します。
前輪には296mmフローティングダブルディスクを採用し、アルミツインチューブフレームと三角断面スイングアーム「トライアーム」が高い剛性と路面追従性を確保しました。
スピードメーターギアボックスを車輪からエンジン後方へ移設しバネ下重量を低減、シート下4Lの収納スペースや収納式ピリオンステップなど実用装備も抜かりがありません。
1990年2月にはNC29型へフルモデルチェンジが行われ、「高次元ヒューマンフィッティング」を掲げました。
ホンダはライダーの操作に機敏かつ忠実に応える「ダイレクト・レスポンス・ハンドリング」と「リアル・レスポンス・エンジン」を目標に、フレーム剛性バランスと前後重量配分を再構築し、電装やスタイリングパーツも刷新しました。
新設計カウルはエッジを効かせた形状で、視覚的にも運動性能の高さを強調しています。
1992年4月発売仕様では大胆なブラッシュ模様のトリコロールと精悍なブラックの2色を設定し、車体側面に筆文字CBRロゴを配して若々しい印象を演出しました。
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