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ソーラーカーが3000キロ先を目指す世界最高峰のレース「ブリヂストン・ワールドソーラーチャレンジ2025」オーストラリアで開催 日本の4チームの活躍とは

前回大会まで10月の開催だったのが今回は8月開催に

 世界最大級のソーラーカーレース「Bridgestone World Solar Challenge 2025(ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ2025=BWSC)」が2025年8月、オーストラリアで開催されました。

2025年8月にオーストラリアで開催された「ブリヂストン・ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ2025=BWSC)」。18の国や地域から37チームが出場した
2025年8月にオーストラリアで開催された「ブリヂストン・ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ2025=BWSC)」。18の国や地域から37チームが出場した

 BWSCはオーストラリア北部の都市ダーウィンから南部のアデレードまでの約3000kmを、太陽光で走行するソーラーカーで駆け抜けるというレースです。1987年に初開催以降、2年に一度行われ、2021年はコロナ禍で中止されましたが2023年に再開、今回で17回目を迎えた歴史のあるものとなっています。

 今回は、18の国や地域から37チームが出場。日本からも東海大学、工学院大学、和歌山大学、大阪工業大学の4チームが参加しました。

 BWSCには、太陽光の力のみで走破する「チャレンジャークラス」、ドライバーとパッセンジャーの2人以上が乗り込み、動力はソーラーエネルギーを含む再生可能エネルギーに加え、夜間に外部から充電できる「クルーザークラス」、そして誰でも参加できる「エクスプローラークラス」の3つに分けられますが、今回はエクスプローラークラスの参加はなく、チャレンジャークラスとクルーザークラスのみ。日本の4チームはすべてチャレンジャークラスにエントリーしていました。

チャレンジャークラスのマシン。写真は工学院大学ソーラーチームの#88「CYGNUS(シグナス)」
チャレンジャークラスのマシン。写真は工学院大学ソーラーチームの#88「CYGNUS(シグナス)」

 2025年大会で、これまでと大きく変わったのは開催時期です。従来10月開催だったのが、今回は8月開催に変更されました。

 南半球にあるオーストラリアの8月は、日本とは真逆の季節となり、いまは冬の時期にあたります。このため、日照時間が前回大会までよりも、およそ20%減少するという、ソーラーカーにとっては困難をともなうものとなりました。

 ただし日射強度が弱くなるため、天候次第ではコックピット内の温度が45度を超えるという、ドライバーにとって過酷な環境は、今回は若干は緩和されるようです。
 
 チャレンジャークラスは、朝8時から夕方17時までの1日9時間のみ走行することが許され、日の出から8時までソーラーパネルを使ってバッテリーを充電することが許可されています。ルールを厳密化するため、このバッテリーは午後7時15分から翌朝6時15分まで車両から取り外されるそうです。

クルーザークラスは2人乗りでより一般のクルマに近いカタチ。写真はミネソタ大ソーラービークルプロジェクトの#35「ガイア」
クルーザークラスは2人乗りでより一般のクルマに近いカタチ。写真はミネソタ大ソーラービークルプロジェクトの#35「ガイア」

 そして、5日間から6日間かけてダーウィンからアデレードまでの約3000kmを走破、各チームは夜間、砂漠の中でキャンプを張って過ごすといいます。赤道近くにあるスタート地点、ダーウィンでは、8月でも気温30度を超えた暑さでしたが、南下するにつれ気温は下がり、砂漠の夜は氷点下近くになることもあるそう。ある日本チームのメンバーは「防寒用にダウンジャケットも持ってきてます」と話していました。

 チャレンジャークラスは、全長5.8m×全幅2.3m以内というサイズに制限され、ソーラーパネルは前回の4平方メートルから最大6平方メートルに変更されています。

ダーウィンのノーザンテリトリー州政府事務所から本戦がスタート。5日〜6日かけて約3000km離れたアデレードに向かう
ダーウィンのノーザンテリトリー州政府事務所から本戦がスタート。5日〜6日かけて約3000km離れたアデレードに向かう

 また搭載できるバッテリー容量は、前回大会と比べおよそ半分になっているそうです。このように、今大会では大幅なルール変更が行われているため、「これまで積み重ねてきた経験が邪魔をする可能性だってあるかもしれません(今回で11回目の参加となる東海大学のチーム監督、木村英樹学長)」といいます。

Next11回目の出場となる強豪「東海大学ソーラーカーチーム」
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ネギシマコト
VAGUE編集部 副編集長
1970年東京都文京区生まれ。大学卒業後、音楽誌、美術誌(陶芸担当)の編集を経て1995年に自動車雑誌業界に入り、輸入車系月刊誌を中心に、国産車系月刊誌でもクルマのイロハを学ぶ。当初よりタイヤ担当としてほぼすべてのタイヤの試走会に参加し、今年で31年目。 最近のマイブームは鉄道での旅。移動中でもパソコン仕事ができる便利さを今さらながら知り、クルマ業界出身にもかかわらず最近はドライブする機会がめっきり減った。趣味は神社巡り(御朱印帳8冊目)、美術館巡り、落語鑑賞、演劇鑑賞。大の巨人ファン。

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