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「原付免許や普通自動車免許で乗れる」110ccバイクがついに登場! ホンダが“新基準原付”として発表した伝統の「スーパーカブ」や「Dio」の魅力とは

生活インフラとして根強い需要が見込める“新基準原付”

 従来、“原付一種”といえば排気量50ccのバイクを指していましたが、先ごろ設けられた新しい区分基準、いわゆる“新基準原付”に適合したバイクが、ホンダから一度に4モデル発表されました。

“新基準原付”の「ホンダLiteシリーズ」
“新基準原付”の「ホンダLiteシリーズ」

「スーパーカブ110 Lite」、「スーパーカブ110 プロ Lite」、「クロスカブ100 Lite」、「Dio 110 Lite」の4モデルがそれで、まとめて「ホンダLiteシリーズ」と呼ばれます。発売日は「Dio 110 Lite」が2025年11月23日で、残りの3モデルは12月11日となっています。

“新基準原付”バイクとは、エンジンが50〜125ccの排気量で、最高出力が約5.4ps(4kW)以下に制御されたモデルのこと。この基準を満たすことで、“原付二種”に相当する排気量のバイクでも“原付免許”や“普通自動車免許”で運転することができるようになったのです。

「今年11月から“原付一種”にも新たな排ガス規制が適用され、50ccエンジンのモデルではその規制に対応することが難しくなってしまいました。そこで設定されたのが“新基準原付”です」と話すのは、バイクやクルマ、自転車などの乗り物を中心に取材・執筆を続けているライターの増谷茂樹さん。

「ただし、排気量125cc以下のモデルすべてが新基準に対応するわけではありません。“原付免許”や“普通自動車免許”で乗れるのは、あくまで新基準に適合したモデルだけなので注意が必要です。

 さらに、制限速度は30km/h以下、片側2車線以上の交差点では二段階右折が必要、そして、ふたり乗りは禁止。こうした規則も従来の“原付一種”と変わりません」(増谷さん)

“新基準原付”の発表会に登壇したホンダモーターサイクルジャパンの室岡克博社長は、全国で約418万台の“原付一種”が保有されている現状に触れ、「人々の移動やビジネスを支える“生活インフラ”と位置づけています」との認識を示しました。

 近年、“原付一種”の販売台数は“原付二種”に抜かれるなど、縮小傾向にあります。また、ホンダは電動スクーターの「EM1 e:」を販売するなど、電動化も進めていますが、今回発表された4モデルは、同社の予想を上回る受注を集めているとのこと。内燃機関を搭載する“原付一種”のニーズは根強いようです。

●ベースモデルとルックスの違いはわずか

 今回発表された「ホンダLiteシリーズ」と、それぞれ「Lite」のつかないベースモデルとの大きな違いは、最高出力と最大トルクが抑えられていること。

 最高出力は、「スーパーカブLite」シリーズが4.8ps(3.5kW)、「Dio 110 Lite」が5.0ps(3.7kW)で、ベースモデルはそれぞれ、8.0ps(5.9kW)と8.7ps(6.4kW)となっています。

 同様に、最大トルクもそれぞれ6.9Nmと7.6Nm(ベースモデルは8.8Nmと9.0Nm)に抑えられています。

 ただし、排気量が110ccとなったせいか50ccモデルに比べるとトルクが豊かで、登り坂などでは余裕のある走りを味わえそうです。

 ベースモデルとのルックス上の違いは、フロントに設けられた「Lite」のエンブレムと、タンデムステップの有無くらい。

 そして近くに寄ると、スピードメーターが60km/hまでとなっていることに気づくかもしれません。スピードリミッターも60km/hで作動するようになっているとのこと。また、メーターの内部には液晶パネルが装備され、シフトインジケーターも備わっています。

 ちなみに、「Dio 110 Lite」は、より幅広い層の人たちが乗ることを考慮し、シート高が15mm低く設定されています。

 これは、シートベースを設計し直すことで実現したもの。もちろん、クッションの厚みはキープされています。この点を見ても、「ホンダLiteシリーズ」がしっかり手間をかけてつくられたことが分かります。

 それでいて、販売価格(消費税込)がベースモデルに対して1万円ほど低く設定されているのも、エントリー層の多い“原付一種”の位置づけを考慮したものでしょう。

 他社に先駆けて登場したホンダの“新基準原付”。今後、他メーカーも追随してくることが予想されますが、この4モデルはベンチマークとなるのは確実です。

“原付二種”では豊富なラインナップを誇るホンダだけに、“新基準原付”もさらなる車種拡大を期待したいところです。

●製品仕様
■スーパーカブ110 Lite
・価格(消費税込):34万1000円
・サイズ:全長1860×全幅705×全高1040mm
・シート高:738mm
・重量:101kg
・エンジン:空冷単気筒OHC
・総排気量:109cc
・最高出力:4.8ps/6000rpm
・最大トルク:6.9Nm/3750rpm

■スーパーカブ110プロ Lite
・価格(消費税込):38万5000円
・サイズ:全長1860×全幅730×全高1065mm
・シート高:740mm
・重量:111kg
・エンジン:空冷単気筒OHC
・総排気量:109cc
・最高出力:4.8ps/6000rpm
・最大トルク:6.9Nm/3750rpm

■クロスカブ110 Lite
・価格(消費税込):40万1500円
・サイズ:全長1935×全幅795×全高1110mm
・シート高:748mm
・重量:107kg
・エンジン:空冷単気筒OHC
・総排気量:109cc
・最高出力:4.8ps/6000rpm
・最大トルク:6.9Nm/3750rpm

■Dio 110 Lite
・価格(消費税込):23万9800円
・サイズ:全長1870×全幅685×全高1100mm
・シート高:745mm
・重量:95kg
・エンジン:空冷単気筒OHC
・総排気量:109cc
・最高出力:5.0ps/5250rpm
・最大トルク:7.6Nm/4000rpm

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