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スズキの新しい本格オフロードバイク「DR-Z4S」の走りとは? 25年ぶり誕生の新型は“秀逸な電子制御”を搭載! 誰もが“悪路走行の醍醐味”を味わえます

オフロード走行の楽しみを気軽に味わえる

 シート高は890mmと、オフロードバイクの中では高い方だといえます。国内仕様にはクッションの薄いローシートが標準装備されていますが、それでも小柄な人にはハードルが高く感じられるでしょう。

スズキ「DR-Z4S」
スズキ「DR-Z4S」

 身長175cmの筆者(増谷茂樹)がまたがってみたところ、両足ともつま先が接地。スペックほど足つき性が悪いわけではなさそうです。

 また、車重が151kgとスリムなので、片足で支えるのも苦に感じませんでした。

 走り始めると、400ccの単気筒らしいトルクフルな走りを味わえます。

 アクセルを開ければ、どこからでもトルクが湧き出す感覚。それでいて、アクセルの開け始めの領域は電子制御が行き届いていて、車体が思ったよりも進みすぎてしまう、いわゆる“ドンつき”はなく、すべりやすいオフロードでも走りやすい設定です。

 最もおだやかな「C」モードや、標準的な「B」モードだけでなく、レスポンスが鋭くなる「A」モードにおいてもこうした制御は同様。

「ハヤブサ」などのハイスペックモデルに採用される、ワイヤー引きの電子制御スロットルを採用しているだけのことはあると感じました。大排気量単気筒の厚いトルクを、これだけ扱いやすく取り出せるモデルはなかなかありません。

 今回試乗したのは、砂利道のような路面のすべりやすい環境でしたが、そうしたシーンでありがたさを感じたのがトラクションコントロール機構。特に「G」モードが秀逸でした。

「1」や「2」のモードでは、リアタイヤがすべり出すとエンジンの駆動力が落ち、それ以上すべらないようになりますが、「G」モードではリアタイヤがすべりながらも、車体を前に進めてくれます。

 オフロード走行の楽しみのひとつといえば、タイヤをすべらせながらコーナーを立ち上がって行くような走りを楽しめることですが、「G」モードを使えばオフロード経験が浅くても、こうした走りを楽しむことができます。リアタイヤがズルズルとすべりながら、メーター内の「TC」(トラクションコントロール)のランプが光っていると、安心してアクセルを開け続けることができました。

 イマドキの250ccオフロードモデルでは、こうした走りを楽しむのはなかなかハードルが高い印象です。その点、スズキの「DR-Z4S」は400ccのトルクをフル活用。リアをすべらせて電子制御でコントロールしてもらうことで、多くのライダーがオフロードの醍醐味を味わうことができそうです。

 もちろん、足回りの性能も高いので、ちょっとしたジャンプなどでも車体が音を上げることはありません。

 価格(消費税込)は119万9000円と決してリーズナブルではありませんが、一度乗ればそれだけの価値があるモデルだと実感できるはずです。

●製品仕様
・価格(消費税込):119万9000円
・サイズ:全長2270×全幅885×全高1230mm
・シート高:890mm
・重量:151kg
・エンジン:水冷単気筒DOHC4バルブ
・総排気量:398cc
・最高出力:38ps/8000rpm
・最大トルク:37Nm/6500rpm

Gallery 【画像】「えっ!…」オフロードを走るのが楽しい! これがスズキのニューバイク「DR-Z4S」です(30枚以上)
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