現代の技術と美学で再構築した“空冷式「911」”の魅力とは? 限定100台は完売!! シンガーの最新作「ポルシェ911カレラクーペ リイマジンド バイ シンガー」日本初公開
水冷式ヘッドを組み合わせた自然吸気エンジン搭載の最新コミッション
空冷式であるポルシェ“タイプ964”「911」のレストアやカスタマイズを手がける世界的に人気のブランドといえば、アメリカのシンガー・ヴィークル・デザイン(以下、シンガー)。
そんなシンガーが新たに手がけた「ポルシェ911カレラクーペ リイマジンド バイ シンガー」が、先ごろ日本で初公開されました。初披露の舞台に選ばれたのは、「富士スピードウェイ」で開催された「コーンズデイ2025」です。

フェラーリを始め、長年、ハイエンドカーブランドを取り扱ってきたコーンズは、2024年5月にシンガーとパートナーシップを締結。日本市場においてシンガーがレストア&カスタマイズしたポルシェ「911」の購入を希望する顧客のサポートをおこなっています。
「ポルシェ911カレラクーペ リイマジンド バイ シンガー」は、“タイプ964”のポルシェ「911」をベースに、シンガーによる現代的なレストアが施されています。
オリジナルが持つ魅力を大切にしながら、現代的なエッセンスや技術を取り入れているのが特徴で、顧客の要望に合わせてボディやインテリアカラー、エクステリアパーツの変更などもおこなっています。
近年、ターボのレストア車を手がけることが多かったシンガーですが、今回の「911カレラクーペ リイマジンド バイ シンガー」は久々の自然吸気仕様となっているのが大きな特徴です。
自然吸気エンジンを搭載しながら、特徴的なリアのワイドフェンダーとエアダクトをまとった出で立ちは、自然吸気エンジン搭載車ながら、ターボ仕様と同じワイドボディを身にまとう“タイプ964”時代の“ターボルック”をオマージュしているようにも思えます。
この自然吸気エンジンは、最高出力420馬力を発生。シンガー創業初期からのパートナーシップに立ち戻り、コスワースとタッグを組んで開発したユニットを搭載しています。
ポルシェ「911」ゆえ、当然、水平対向6気筒ユニットですが、排気量は4リッターへと拡大され、冷却性能を高めるべくエンジン上部には電動冷却ファンも鎮座。さらにヘッド部分は水冷化されています。
また、シンガーとして初めて、可変バルブタイミング機構も採用されており、高回転域での伸びと低速トルクの両立を実現。もちろん、増大したエンジンパワーを受け止めるべくボディやシャシーも強化され、総合的な性能向上が図られています。
もし、日本のファンがこの「ポルシェ911カレラクーペ リイマジンド バイ シンガー」を購入したい場合、コーンズを通じてシンガーへとオーダー。さらに、ベースとなるオーナー所有の“タイプ964”「911」をアメリカへと送った後、レストアやカスタムのプロセスがスタートします。
もちろんベース車の手配などは、コーンズがサポート。気になる価格(消費税込)は2億3000万円〜(ベース車モデルは除く)と高額ですが、世界限定100台はすでに完売しているそうです。
シンガーは今後も、さまざまな仕様のポルシェ「911」を世に送り出すとのこと。世界中のポルシェファンを喜ばせるべく、どんな作品を世に生み出してくれるのか、今から注目したいところです。
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