大ヒットモデル「Z900RS」の新型を初公開! ブランドの礎を築いた歴史的モデルも展示!!「カワサキの未来型バイク」は水素エンジン車の実用化を目指す
ライバルの登場で注目度アップの新型「Z900RS」シリーズ
バイクのニューモデル発表が少なかった「ジャパンモビリティショー2025」ですが、カワサキは人気の高い「Z900RS」シリーズの新型を初公開。大型バイクの販売台数ランキングで7年連続首位をキープしているモデルだけに、抜群の注目を集めていました。

「『Z900RS』シリーズは人気のモデルですが、2025年はホンダがライバルモデルとして『CB1000F』を発売。そんなことから、今回の新型発表はとても注目を集めていました」と話すのは、乗り物ライターの増谷茂樹さん。
新型「Z900RS」シリーズは人気の高いデザインはそのままに、電子制御式スロットルを採用。IMU(慣性計測装置)を活用したコーナリングブレーキシステムや、クルーズコントロール機構、クイックシフターなども装備されています。
「今回、展示されていたのは、オーリンズ製のサスペンションや前後ドライブレコーダーなど豪華な装備を採用した『Z900RS SE』と、ビキニカウルを装着した『Z900RS CAFE』の2台。なかでも後者は、かつての『マッハ』シリーズを思わせるグラフィックと“KAWASAKI”ロゴでファンの心をつかんでいました」(増谷さん)
新型「Z900RS」シリーズの国内販売は、2026年2月の予定です。
またカワサキブースには、新モデルである「Z1100」も展示されていました。前モデルの「Z1000」から排気量が拡大されているほか、マフラーが2本出しから1本出しへと変更されているが特徴。こちらも発売は2026年2月の予定です。
●カワサキの歴史を彩るモデルや水素バイクも出展
そんなカワサキブースのステージ上には、1965年の「第12回東京モーターショー」でデビューした歴史的モデル「650-W1」が展示されていました。
「W」シリーズのブランド誕生60周年を祝う展示で、現行モデルである「W800」と「W230」がその両脇を固めていました。
「『650-W1』はカワサキ初の大排気量バイクで、このモデルが出なければ『Z』シリーズや『Ninja』シリーズの成功はなかったかもしれません。『W』シリーズは現行モデルでも空冷エンジンを維持していて、クラシカルなバイクに乗りたいというライダーから人気です」(増谷さん)
そのほかカワサキブースには、水素エンジンを搭載したコンセプトバイクも参考出品されていました。車体は「Ninja H2」ベースのものと思われ、両サイドのパニアケースには水素タンクが搭載されていました。
カワサキは2024年に、鈴鹿サーキットで量産メーカーとして初めて水素バイクの公開走行を実施。2030年代前半の実用化を目指し、研究開発を推進中。今回展示されていたモデルの横には、スーパーチャージャーを搭載したバイク用の水素エンジンも展示されていました。
大排気量バイクで水素エンジンの実用化に取り組むカワサキの姿勢には、期待を抱くバイク乗りも多いはず。市販に向けた今後の進化に期待したいところです。
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