億超え必至! 空冷ポルシェ“964型”を「シンガー」が再構築 4000時間以上かけて改良された1991年式の「ポルシェ911」の気になる予想価格とは
空冷ポルシェ911を「理想の911」に仕上げる
2025年12月にUAE(アラブ首長国連邦)のアブダビで開催される、RMサザビーズのオークションに「シンガー」が再構築した1991年型のポルシェ 911が出品されます。
どんなクルマなのでしょうか。

シンガー ヴィークル デザイン(Singer Vehicle Design、以下、シンガー)は、空冷式のポルシェ911のDNAを21世紀に再構築するために設立されました。
その社名は、ポルシェ エンジニアリングの巨匠であるノルベルト・シンガー氏に敬意を表したのと、創業者のロブ・ディキンソン氏がロックミュージシャンであったことに由来しています。
カーボンファイバー製ボディパネルの取り付け、最先端の空冷フラット6エンジンの修復、そしてさまざまなクライアントと連携して究極のポルシェ 911へのビジョンを実現しています。
今回の出品車は「アブダビ」仕様といわれ、1991年式の北米仕様911(タイプ964)がベースで、2016年にシンガーへ再構築が依頼されました。
2018年初頭にオーナーに引き渡された911は、美しいブルーのボディカラーにレーシングサイドストライプとニッケルメッキのトリム、リアバンパーの代わりにオーバーライダーを備えていました。
インテリアはサドルサンドのレザーが貼り込まれ、レカロ製のカーボンファイバー レーシングシートもサドルサンドのレザーとスエードを組み合わせた織り模様が施されていました。
シンガーは当初、クラシックモデルには270馬力を発生するコスワース製の3.6リッター自然吸気水平対向6気筒エンジンを搭載していました。
ですが、この911はエンジンルームもキルティング加工のレザーが貼られ、オプションのセラミック製インテークマニホールドを採用して約390馬力を発生する4リッターエンジンを搭載していました。
さらに、オプションのゲトラグ製の6速クロスレシオのマニュアルトランスミッションとリミテッドスリップデフを装着しました。
足まわりでは、オーリンズ製の高性能アジャスタブル スポーツサスペンションと、カーボンセラミックディスクを備えたブレンボ製の大型ブレーキも装着されました。
タイプ964の基本構造を強化するため、シャシを補強溶接しルーフはカーボンファイバー製に、ロールバーはインテリアと同色のレザーが貼られています。
カーボンファイバー製のリアシートクッションを取り外せば、シュロス製の4点式レーシングハーネスが装着できました。
ほかにも、7200rpmからレッドゾーンとなる黄色いタコメーター、織り込みレザーのダッシュパネル、無敵のレーシングスポーツ「917」のそれを彷彿とさせる木製シフトノブなども装着されました。
ボディには透明なペイントプロテクションフィルムが貼られ、インテリアではエアコンやスマートフォン接続機能やブルートゥースを備えたオーディオも装備していました。
そしてフュエルリッドはフロントフード中央の安全燃料タンク上部に移され、オイルフィラーキャップは助手席側ドア後方のリアクオーターパネルに配されました。
シンガーによる再構築の後、この911はアブダビのポルシェ専門整備工場で定期的にメンテナンスを受けてきました。
このシンガーが再構築した1991年型のポルシェ911、オークションでの落札価格は、100万USドル〜120万USドル(1USドル=約155円として、約1億5500万円〜約1億8600万円)と予想されています。
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