世界を驚かせた“名車”を発見 半世紀以上前に世界初のDOHCエンジンを搭載したカワサキ「Z1」初期生産モデルがオークションで高値落札 どんなバイク?
アメリカで発見された1973年式初期モデルの詳細
2025年11月にアメリカで開催されたオークション「Bring a Trailer」では、そんなZ1の1973年式モデルが出品されました。

この個体は、2021年に販売店によって丁寧にレストアされており、以降はショールームで展示されていたことが報告されています。
外装は当時のカラーリングを再現したキャンディトーン・ブラウンとオレンジのツートーンで再塗装され、クロームフェンダーやダックテール形状のカウル、クロームグラブバー付きのブラックシートなどが特徴的です。
燃料タンク容量は約18リッター、シートは2人乗り仕様で、リアには可倒式のステップも装備されています。
足回りには、フロントに19インチ、リヤに18インチのワイヤースポークホイールを採用し、タイヤはダンロップの「ゴールドシール」シリーズが装着されています。ブレーキは前が296mmディスク、後ろが200mmドラムという構成です。
フロントフォークは36mm径のテレスコピック式、リヤはクローム仕上げの調整式ショックアブソーバーを採用。乗り心地と安定性のバランスが取れたセッティングといえます。
メーター周りにはニッポンデンソー製の160mphスピードメーターと12000rpmタコメーターを装備。インジケーター類も並び、当時のスポーツモデルらしいシンプルながら機能的なデザインです。
なお、メーター表示は「3マイル」となっていますが、これはレストア後に記録された距離であり、実走行距離は不明だといいます。
搭載エンジンはオリジナルと同じ903ccのDOHC 4気筒で、キャブレターはミクニVMシリーズ(28mm)を4基装備。エキゾーストはクローム仕上げの4本出しが装着され、エンジンルーム全体も清潔に保たれています。
また、出品前にはオイル交換も実施され、始動可能な状態が保たれていたとのことです。
落札価格は1万7250ドル(約256万円)で、47件の入札の末に新たなオーナーの手に渡りました。
※ ※ ※
今回のZ1は、単なるレストア車両ではなく、1970年代における日本のバイク技術の到達点を今に伝える希少な存在です。
初期型としてのオリジナル性を可能な限り維持しながら、展示用としても美しく整えられた本個体は、往年のZ1ファンのみならず、歴史あるモデルを求めるコレクターにとっても価値ある一台といえるでしょう。
Z1が残した技術とデザインの遺産は、半世紀を経た今もなお、世界中のバイク愛好家を魅了し続けています。
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