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前輪駆動ベースの新プラットフォームを採用! 2026年春に欧州登場するVW新型「ID.ポロ」ってどんなクルマ? 試乗してわかった“フォルクスワーゲンらしさ”とは

EV専用プラットフォームを更に進化させた“MEB+”を初採用

 スペインのバルセロナ郊外でフォルクスワーゲン新型「ID.ポロ」に試乗してきました。

 自動車の本格的な電動化時代に向けて、フォルクスワーゲンが投入した新たなEVがID.シリーズでした。

 2019年にヨーロッパで発表された「ID.3」を筆頭として、「ID.4」、「ID.5」、「ID.6」、「ID.7」、「ID.7ツアラー」「ID.Buzz」の計7モデルを発売(ID.6は中国でのみの販売)。

 このうち日本にも導入されているのはID.4とID.Buzzの2モデルだけですが、ヨーロッパではこのID.シリーズや同じグループに属するアウディやシュコダなどのEVも人気で、2024年にはグループ全体で44万7900台のEVをヨーロッパで販売。ブランド別でもフォルクスワーゲンがBMW、メルセデス・ベンツ、テスラといった強豪を凌いでトップに立っています。

 そのいっぽうで、近年のフォルクスワーゲン車に対して厳しい風当たりがあったことも否定できないでしょう。

 私自身も、10年ほど前に販売されたフォルクスワーゲン車のなかには、品質が高くて耐久性に優れたこのブランド本来の水準に達していないモデルがいくつかあったように感じていました。聞けば、フォルクスワーゲン・グループの前会長がコストダウンに熱心で、それが品質の低下などを招いていたそうです。私が海外で見たID.シリーズのなかにも、「これが本当にフォルクスワーゲン?」と思うようなモデルがなきにしもあらずでした。

 しかし、2022年に元ポルシェのオリバー・ブルーメ氏がグループの会長に就任すると状況が一変。これと前後してフォルクスワーゲン・ブランドのCEOに任命されたトーマス・シェーファー氏と力を合わせ、品質の改善を精力的に推し進めていったのです。

 日本に導入されたID.Buzzが、フォルクスワーゲンの名に相応しいクォリティを備えていたのは、ブルーメ会長とシェーファーCEOの尽力が大きいといえます。

 そんな「ブルーメ・シェーフェー」タッグがゼロから開発した初のモデルが、ID.ポロなのです。

VW新型「ID.ポロ」
VW新型「ID.ポロ」

 ID.ポロは、ID.シリーズとともに登場したEV専用プラットフォーム“MEB”をさらに進化させた“MEB+”を初採用。従来の後輪駆動ベースから前輪駆動ベースに改めることでスペース効率を改善するとともに、品質を落とすことなくコストを低減することに成功したといいます。

 そのほか、開発陣が目標として掲げたのが「クリーンでバランスのとれたデザイン」「高品質」「扱いやすいハンドリング」「革新的なテクノロジー」など。これらを総称して「トゥルー・フォルクスワーゲン」、つまり「ホンモノのフォルクスワーゲン」と表現しています。一時は路線を見誤りかけた彼らが原点に立ち返って作り上げたクルマ。ID.ポロのことをそんな風に説明してもいいでしょう。

 つまり、同じID.シリーズであっても、その根底に流れる思想は大きく変わっていて、いかにもフォルクスワーゲンらしいクルマ作りから誕生したのが、ID.ポロであるといえます。

「ポロ」というフォルクスワーゲン伝統のモデル名を初めてID.シリーズに用いたのも、そういった思いが込められているからといって間違いありません。

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