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42年前の個体なのに走行2.8万キロ Z史に刻まれた特別な日産「300ZX ターボ」がオークションで落札 貴重な“50周年記念モデル”の現在の価値とは

17,000マイルの極上個体 整備記録も万全の「特別なZ」

 今回アメリカのオークション「Bring a Trailer」で出品された個体は、1984年式の300ZX ターボ50周年記念モデルです。

オークションに出品された1984年式の日産「300ZX ターボ」50周年記念モデル
オークションに出品された1984年式の日産「300ZX ターボ」50周年記念モデル

 ボディカラーは専用色の「ライトピューター・メタリック」と「サンダーブラック」のツートンで、重厚感と洗練さをあわせ持った印象です。

 リヤスポイラーやTバールーフ、50周年記念の専用エンブレム、ポップアップヘッドライトなどの装備も健在で、2022年にはボディ下部やピンストライプの再塗装を施しています。

 ホイールは16インチのタービンスタイルのアロイホイールで、2022年に再塗装とともにピレリCinturato P7タイヤに交換されました。

 また、インテリアにはブラックレザーのバケットシートを採用し、シート背面には「50th Anniversary」の刺繍が施されています。

 さらに、オートエアコンやクルーズコントロール、パワーウィンドウなどの快適装備に加え、「ボディソニック」サウンドシステムやデジタルメーターも搭載。

 デジタルインストゥルメントパネルは、電源ユニットや基盤の修理を経て正常動作が確認されており、2023年には純正カセットステレオとウッドパネルの修復も実施されています。

 エンジンは当時のオリジナル仕様を維持しつつ、2023年から2025年にかけて広範囲な整備がおこなわれました。

 たとえばタイミングベルトや冷却・点火系の刷新に加え、燃料タンクやインジェクター、排気系に至るまで、機関部の徹底的な重整備が実施されました。

 ほかにも、デジタルメーターや純正オーディオの修理、各部ハードウェアへのジンクメッキ処理など、機能回復と美観の維持を図っています。

 くわえて、タイミングベルト、テンショナー、ウォーターポンプ、サーモスタット、点火系、冷却系、吸気系に至るまで数多くのパーツが新品交換済みです。

オークションに出品された1984年式の日産「300ZX ターボ」50周年記念モデル
オークションに出品された1984年式の日産「300ZX ターボ」50周年記念モデル

 さらには、ジンクコーティング処理が各部に施されており、エンジンベイはショーカー並みの仕上がりを見せています。

 走行距離はわずか1万7455マイル(約2万8000km)で、現オーナーによっては400マイルほどしか走行されていないという希少な低走行個体です。

 燃料系統やクラッチ系統、駆動系統に関しても、フィルターやホース類、燃料ポンプ、デフオイル、クラッチマスターおよびスレーブシリンダーまで網羅的に交換・整備済みです。

 くわえて、オリジナルのウインドウステッカー、オーナーズマニュアル、Tバールーフの収納バッグ、50周年記念の専用フロアマットやカーカバーまで付属しており、コレクターズアイテムとしての価値も非常に高いものとなっています。

 なお、この個体は70件の入札を経て、最終的に4万3250ドル(日本円で約620万円)で落札されました。

 Z31型の中でも、この個体の希少性とコンディションの良さが高く評価された結果といえます。

※ ※ ※

 300ZX ターボ50周年記念モデルは、Zシリーズの歴史と技術進化の節目を象徴する一台です。

 なかでも、今回のようにコンディションが良好で整備履歴が充実している50周年記念モデルは、コレクターズアイテムとして大きな価値を備えています。

 希少性の高い記念車でありながら、実用性や整備性にも優れた個体であったことが、今回の結果につながったといえそうです。

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東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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