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ダイハツ次期型「コペン」のランニングプロトがわずか2か月で劇的進化! 55mm延長されたホイールベースや“独立懸架”の足まわりに見える「開発陣の本気」とは

“プレミアムレングス”が長くなった進化形プロトが登場

「東京オートサロン2026」のダイハツブースで注目を集めたのが、次期型「コペン」のランニングプロトです。「ジャパンモビリティショー2025」で初公開されましたが、今回展示されていたのが実は全くの別物。約2か月の間に開発が大きく進んだことがうかがえました。

「ジャパンモビリティショー2025」で話題を呼んだ1台といえば、ダイハツ「K-OPEN(コペン)」。次期型「コペン」のデザインの方向性を示すコンセプトカーですが、実は会場には実際にテスト走行で使われているランニングプロトも展示されていました。

 先の「東京オートサロン2026」では、そんなK-OPENのランニングプロトがさらに進化を遂げて展示されていました。その進化は、約2か月という短期間で実施されたとは思えないほど大がかりなもので、市販時にはどんなFRスポーツカーとなるのか期待させるものになっていました。

 進化形ランニングプロトを見てまず分かる変化が、ドアの前部からフロントタイヤまでの距離である“プレミアムレングス”が長くなっていることです。よく見てみるとフロントフェンダーには切り込みがあり、延長された跡がありました。

 これにより、進化形ランニングプロトは従来のそれに比べてホイールベースが55mm長くなっていますが、これはエンジンをより車体中心に近づけることをねらっての変更なのだとか。運動性能の向上に期待が持てます。

ダイハツ次期型「コペン」のランニングプロト(東京オートサロン2026)
ダイハツ次期型「コペン」のランニングプロト(東京オートサロン2026)

 しかし、ホイールベースが伸びると「軽自動車のサイズに収まらないのでは?」という疑問が生じます。確かに展示されていた進化形ランニングプロトの全長は、軽自動車規格に収まっていませんでした。ただしこのクルマは、あくまでも試作車。「市販化の際にはリアのオーバーバングを切り詰め、軽自動車規格に収める」とのことです。

 もうひとつの変化がルーフ。以前は「コペン」のアイデンティティのひとつである電動ハードトップが装着されていましたが、進化形ランニングプロトではフルオープンとなっていて、トランクも設けられていませんでした。

 これは、リアのサスペンション形式をリジットからストラットの独立懸架に変更したため。なお現状、リアのストラットサスペンションはフロントのものを流用していて、コスト面も考えられていることが分かります。

 その分、進化形ランニングプロトのラゲッジスペースは、サスペンションを支えるストラットタワーが強く主張しています。これを見て抱いたのが、「『コペン』のアイデンティティである電動ハードトップを組み合わせるのは可能か?」という疑問です。

「ジャパンモビリティショー2025」の際、開発陣は「リアサスペンションを独立懸架にするか、電動ハードトップを生かすか悩んでいる」とコメントしていました。しかし、進化形ランニングプロトを見ると、電動ハードトップの採用はあきらめたかのように思えます。

 その疑問を開発陣にぶつけてみると「そんなことはありません!」と即答。市販モデルは現行モデルよりフロントウィンドウを寝かせ、ルーフ面積を小さくするデザインを検討しているとのこと。面積が小さくなったルーフなら、ラゲッジスペースへの収納も可能だと考えているようです。これなら「コペン」のアイデンティティはFRレイアウトになっても守られそうです。

 そのほか進化形ランニングプロトには、アップデートされたポイントがいくつも見られました。まずはフロアが高くなっている点です。

 これは、CVT仕様も加味したフロアへと変更したためで、ドライビングポジションもより遠くが見えるようになっています。さらにプラスして、フットレストも新たに設置されており、多くの人が快適にドライブできる姿勢を取れるクルマとなっているようでした。

 また、「ジャパンモビリティショー2025」での展示車は、「ハイゼット」のスラントエンジンをそのまま流用していたため、エンジンが67度、助手席側に傾けて搭載されていました。それが進化形ランニングプロトでは、40度へと変更されていました。これは、プラグ交換など整備性を考えたゆえの変更だそうです。

 さらに進化形ランニングプロトには、「ラリージャパン2025」に参戦した“スペシャル「コペン」”由来のボディのスポット溶接増しなども施されており、モータースポーツ活動で得た知見がふんだんに投入されていることがうかがえます。

* * *

「コペン」のアイデンティティを保ちながら、走りのスポーツカーとして2か月あまりで急速な進化を遂げていた進化形ランニングプロト。この進化のスピードから、開発陣の「次期型は『コペン』らしさを崩すことなくFRで出す!」という強い意気込みを感じさせます。

Gallery 【画像】超カッコいい! これがダイハツ次期型「K-OPEN」のランニングプロトです(30枚以上)
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