“雪も走れる夏タイヤ”ミシュランの新オールシーズンタイヤ「クロスクライメート3」はホントに雪道でも大丈夫? 実際に冬の北海道で試してわかった進化とは
第3世代に進化した人気オールシーズンタイヤ
近年、オールシーズンタイヤの利便性が多くのドライバーに理解され、最近では日本でも需要が伸びているようです。
各タイヤメーカーからも新しいオールシーズンタイヤが発売されています。
「雪も走れる夏タイヤ」のキャッチコピーで知られるミシュランのオールシーズンタイヤも3世代目の「クロスクライメート3」に進化し、さらにプレミアムカー、スポーティカー向けの「クロスクライメート3スポーツ」も追加されました。
この2種類のオールシーズンタイヤは、装着されるタイヤサイズによって棲み分けられています。
2025年夏に栃木県のGKNのテストコースで「クロスクライメート3」と「クロスクライメート3スポーツ」をドライ路面、ウェット路面で十分にテスト(レポートはVAGUEにアップ)しました。
ドライ路面でのハンドリングが向上しただけでなく、転がり抵抗が小さくなっているにもかかわらず、相反する性能と言われるウェット性能も向上していることを確認できています。
オールシーズンタイヤと呼ばれながらもサマータイヤ並みのグリップ力、ウエット性能を持ち、転がり抵抗ラベリングでAAまたはAを取得していることからも、ウエット性能と転がり抵抗の両立が証明されています。
残りは雪道での性能確認です。ということで冬の北海道の士別にある寒冷地試験場で雪上路を走ってきました。

まずは「クロスクライメート3」を履いたカローラツーリング(FWD)で雪の上でのスラロームとフルブレーキを試しました。205/55R16 94VXLというサイズです。
ハンドルの切りはじめから応答性が良く、S字を描いて走るスラロームや急ハンドルで曲がるダブルレーンチェンジも難なくこなします。
ハンドルの応答遅れも感じずに雪の上でもキビキビした動きでした。ハンドルの手応えもちゃんとあるので、雪の上でのグリップ感が伝わってきて安心感がありました。
急激なレーンチェンジでは若干リアが横滑り出しますが、その動きはゆっくりでコントロールしやすいです。
雪上でのグリップの良さは確かに向上している感じです。
これはVシェイプトレッドパターンのブロックのピッチ数を増やすことで、接地面内のブロックエッジを増加させて雪でのブレーキ性能を強化している効果が出ているのでしょう。

それならばブロックピッチをもっと増やせば雪道はさらに良くなるだろうと思うところですが、そこがオールシーズンタイヤです。ドライ路面やウェット路面でのグリップ力も大切なので、ちょうど両立できるところを狙っているのでしょう。余程雪が深くなければ、このままでもスタッドレスタイヤに劣らない雪上性能を持っていると思います。
一部にアイスバーン路面があり、そこでもブレーキ性能を試しましたが、氷上グリップも意外とあったという印象です。
アイススケートリンクのように4輪が氷上というケースではスタッドレスタイヤに敵いませんが、いざというときには丁寧な運転をすればなんとか走れるでしょう。
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