「こんなのジープじゃない」との酷評も!? 新ミッドサイズSUVに北米で賛否両論 “フルハイブリッドSUV”となった新型「チェロキー」の評価とは
ジープのDNAを継承した“フルハイブリッドSUV”
先代であるKL型が2023年2月に生産を終えてから、実に3年ぶりのラインナップ復活となったジープ新型「チェロキー」は、北米向けのジープとしては初めて新しいフルハイブリッドシステムを搭載するSUVへと生まれ変わりました。
新型は、ジープのラインナップにおいて「コンパス」と「グランドチェロキー」の間を埋める存在として、2025年末から北米での販売が順次開始。その最大の変化は、なんといってもパワートレインでしょう。
1.6リッターの直列4気筒ターボエンジンに、デュアルモーター方式の新しいフルハイブリッドシステムを採用。ジープの北米向けモデルはこれまで、PHEV(プラグインハイブリッド)車の設定はありましたが、新しいフルハイブリッドシステムを搭載するSUVは新型「チェロキー」が初めてです。
新しいフルハイブリッドシステムの最高出力は210hp(約213ps)、最大トルク230lb-ft(312Nm)を発生。駆動方式はすべてのグレードが4WDとなっています。
注目すべきは、その燃費性能です。米国EPA基準による総合燃費は37mpgを達成。これは先代モデルから40%以上向上した数値であり、1回の満タンで500マイル(約800km)以上の航続距離をマークするといいます。
デザイン面では、ジープ伝統の7スロットグリルを継承しつつ、ボクシーでアップライトなシルエットを採用しています。近年のクロスオーバーSUVに多いクーペライクなルーフラインを採用することなく、正統派のSUVスタイルとしています。

ボディサイズは全長188.1インチ(約4778mm)、全幅74.7インチ(約1898mm)、全高67.5インチ(約1715mm)、ホイールベース113.0インチ(約2870mm)で、先代より全長とホイールベースが拡大。それとともにキャビンやラゲッジスペースも大幅に広がっており、なかでも荷室は先代比30%増の荷室容量を確保しています。
ちなみに、トヨタ新型「RAV4」のスリーサイズは全長4600〜4645mm、全幅1855〜1880mm、全高1680〜1685mmですから、新型「チェロキー」の方がわずかながら大きい設定となっています。
10.25インチのデジタルメーターを採用するコックピットは、インフォテインメント系も刷新されています。12.3インチのタッチ式ディスプレイを標準装備するほか、OTA(無線)アップデートにも対応。さらにAmazon Alexaとの連携機能も設定されています。
●「こんなのジープじゃない」とネットで巻き起こる賛否両論
そんな新型「チェロキー」について、北米のネットではどのような声が挙がっているのでしょう?
まず目につくのは批判の声です。最も多いのが「こんなのジープじゃない」という旧来ファンの嘆きです。「新型を自分のガレージに迎え入れることはない」といった声も寄せられており、大きな反響を呼んでいます。
熱心なジープファンの中には、「フロントマスクはGMCブランドのモデルに見える。ジープには見えない」といった意見もあり、アイデンティティに対する疑問の声が挙がっています。
パワートレインに対する評価は賛否両論です。「フルハイブリッドモデルになったことを評価したい」といった賞賛の声がある一方、「1.6リッターの4気筒では、この車格をもてあますはず」といった落胆の意見も見られます。
もちろん、新型「チェロキー」に対する前向きな意見も見受けられます。「快適な乗り心地と現代的なテクノロジーの組み合わせに惹かれる」、「燃費がよくて広くて使いやすい」、「ジープらしさはすでに『ラングラー』が継承しているのだから、『チェロキー』は別の役割を担えばいい」といった好意的な意見も多数見受けられます。
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古参ファンからの「こんなのジープじゃない」という感情論と、合理的なユーザーからの「燃費がよくて広くて使いやすい」という評価が真っ向からぶつかっている新型「チェロキー」。否定的な見方の裏には、従来型に比べて新型はオンロード寄りの性格が強まっており、フルハイブリッドモデルとなった点を“らしさの後退”と受け止める向きがあるようです。往年の“「チェロキー」像”を期待する層と、現代的なSUVとして見る層とで、受け止め方がはっきり分かれているのでしょう。
3年間の空白を経ての復活が北米市場でどのように評価されるのか? そして、日本上陸はあるのか? 引き続き注目したい1台です。
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