日本導入は2026年夏 BMW新型「iX3」ってどんなクルマ? “21世紀のノイエクラッセ”に乗ってわかった 他のEVとの違いとは
200km/h近くまでいっても加速感には余裕がある
運転席に座ってドライビングポジションを決め、シートベルトを締め、小さなつまみのセレクターレバーを手前に引いてDレンジに入れれば出発準備完了です。スタートボタンはありません。

BMWパノラミックビジョンと呼ばれる新しいディスプレイは、未来のクルマに乗っている気になってきます。
左右のAピラーに挟まれた110cmの領域に情報を投影します。フロントウインドウ下部にナノコーティングが施された黒色のサーフェス上にドライバーが希望する様々な情報をカスタマイズできるようになっています。
左ハンドルの場合、左側から順に制限速度、ACCのセットスピード、セレクター表示、先行車の位置と左右車線、現在の速度、バッテリー%、航続距離が並んでいます。その右側にはバッテリー温度、電費、モーター回転数、トルク、オドメーター、トリップメーターなどダッシュボード手前側にレイアウトされたモニター画面の中からアプリを選ぶようにセレクトすることができます。このモニター画面は3度ドライバー側に向けられていて、見やすく手が届きやすく操作しやすいです。
ほぼ四角い形状のハンドルは4本スポークのようにも見えますが、実は12時と6時の2本スポークでした。
今回2日間で632.6km走行しましたが、直進状態のときに12時方向にスポークがあるのは馴染めませんでした。特に駐車場での大きく切り返す場面では違和感がありました。iX3には通常のスポークのモデルもあるそうなので、筆者ならそちらを選ぶでしょう。
走ってはとてもスムーズで気持ちが良かったです。スピードが上がってくると加速感は弱まるのが普通ですが、アウトバーン上で200km/h近くまでいっても余裕がありました。実際には210km/hは軽く超えることができました。
市街地走行でもスムーズさが際立っていました。渋滞時や信号待ちで停止、発進を繰り返す場面でも、すごくスムーズに止まり、すごくスムースに発進するのには驚きました。クリープが強過ぎず弱過ぎずコントロールしやすかったです。
アウトバーンでも市街地でもブレーキが扱いやすいことでも群を抜いています。踏力に比例した制動感を得られるので、とてもコントロールしやすいからこれならスムースドライビングが楽にできます。
乗り心地が良いのも特筆に値します。舗装が新しくフラットな路面ならものすごく綺麗にフラットなまま走れます。
多少の凹凸があってもサスペンションが抵抗なく動いてタイヤが無理なく上下動してくれます。今回の試乗は3月だったので、まだグッドイヤーの冬タイヤを履いていました(255/40R21 102HXL M+S)が、その当たりのソフトさ以上にしなやかに動くダンパーがいい仕事をしているようです。
一定以上の大きな凹凸を通過するときはそれなりの振動が伝わってきますが、今度は頑強そうなボディが受け止めてくれるので、安っぽい振動にはならなかったです。決してソフトではないのに、バネ上の動きがゆっくりでこれまでのBMWとは違う味になっています。
これがハンドリング性能にも良い影響を出していて、ロール感がないなのに変に突っ張らず気持ちよく曲がり、安定性も高かったです。
エネルギー密度20%アップ、充電速度30%アップの円筒型の新コンセプトの高電圧バッテリーはBMWのBEVとして第6世代に進化しています。108kWhのバッテリーで航続距離は800kmを実現しています。
これまでのBMW iと呼ばれるBEVとは別次元のモデルがノイエクラッセということなのではないでしょうか。
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