1.8リッターの6気筒がシビレるね! 21年前のホンダ“限定生産クルーザー”を米国オークションで発見 バツグンの存在感を放つ「ルーン」って知ってる?
キャンディブラックチェリーを纏う走行2000マイルの個体とその価値
今回オークションに登場した個体は、2005年式のモデルであり、ボディカラーには「キャンディブラックチェリー(R287)」が選択されています。

この塗装は、深い赤色と黒色が混ざり合ったような色合いであり、各部に多用されたクロームパーツとの対比によって、車体全体の造形を強調する効果をもたらしています。
また、足回りにはアルミ製の5本スポークホイールが装着されており、サイズはフロントが18インチ、リアが17インチの設定となっています。
タイヤは2024年7月に交換されたダンロップ製のD251が装着されており、ホイール自体もクロームメッキが施された仕様となっています。
ブレーキキャリパーは、前後のニッシン製ユニットを含めて目立つ腐食はなく、機能的な状態が保たれていることが確認されています。
操作系については、ブラックのソロシートが装備されており、フューエルタンク上部のクロームコンソールにはデジタルインスツルメントディスプレイが配置されています。
このディスプレイには速度計や燃料計、トリップメーターが集約されており、ハンドル周りのクロームパイプやグリップ、ミラー類とともに、統一された質感を提供しています。
そして、搭載されているエンジンについては、標準モデルと同様の水平対向6気筒ですが、過去の整備記録において2021年にPGM-FI(電子制御燃料噴射装置)のユニットが交換されています。
あわせて、その際にキーの新規作成とプログラミングが実施されており、電装系の維持管理が継続的に行われてきた経緯が示されています。
特筆すべきは走行距離であり、デジタルオドメーターの表示はわずか2000マイル(約3200km)に留まっています。
現オーナーの下での走行距離は約75マイル程度であり、これまでの期間においては実用よりも保存や観賞を主眼に置いた取り扱いがなされてきたと推察されます。
またエンジン周りの状態についても、セラミックコーティングがほどこされていることもあり、良好な光沢を維持しています。
ただし、右側のエンジンカバーやステップ付近にわずかなクロームの不備があり、リアフェンダーには小さな傷が認められますが、製造から20年以上が経過した個体としては、全体的に高いコンディションを保っています。
付属品としては、サービスマニュアルやスペアキー、近年の整備記録が揃っており、将来的な維持においても価値のある資料が引き継がれています。
なお、この個体は今回のオークションで10件の入札を集め、最終的に2万3500ドル(約374万円)で落札されました。
20年前の限定生産モデルが、新車時に近いコンディションで市場に現れることは稀であり、今回の落札価格はその希少性と状態を反映した結果といえます。
※ ※ ※
今回のホンダ・ルーンのオークション結果は、特定のコンセプトに特化した限定生産車が、時間の経過とともに再評価される過程を示す事例となりました。
今後もこのような希少なモデルが、オンラインオークションを通じて国境を越えて注目を集める機会は増えていくことが予想されます。
かつてのフラッグシップモデルが、新たなオーナーの下でどのように次世代へと引き継がれていくのか、その動向にも注目が集まりそうです。
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