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プジョーのホットハッチ「GTi」がついに蘇る! ル・マンで培った技術が盛り込まれた281馬力の電動スポーツ「E-208 GTi」の中身とは

欧州で激化するBEVホットハッチ戦争の裏側

 プジョーが伝統ある「GTi」の称号をBEVとして復活させた背景には、昨今の欧州の自動車市場における環境変化と、新たなホットハッチ戦争という時流の力学が存在します。

 欧州の自動車文化を盛り上げる華として、かつてはコンパクトな車体に元気なガソリンエンジンを搭載し、自らの手足で振り回すホットハッチが人気を集めていました。

 しかし昨今、極めて厳しい排ガス規制や各国の炭素税の厳格化という逆風にさらされ、多額の環境コストが必要とされるガソリンエンジン搭載のホットハッチは次々と牙を抜かれ、生産終了という絶滅危機に追い込まれていたのです。

 しかし、走りへのロマンをあきらめない欧州ブランドは、そうした規制の及ばないBEVという新たな戦場で、ホットハッチの楽しさを現代に蘇らせる動きを加速させています。

 事実、プジョーと同じフランスのルノーグループからは、ルノー「サンク」をベースに最大220馬力を発生する心臓部を搭載したアルピーヌ「A290」が登場し、市場をにぎわせているほか、ドイツのフォルクスワーゲンも280馬力オーバーがウワサされる「ID.GTI コンセプト」の市販化へ向けて牙を研いでいます。

 この新世代BセグメントBEVホットハッチ戦争のド真ん中に、満を持してプジョーが投じたのが他を圧倒する281馬力を誇る新型「E-208 GTi」なのです。

(左から)往年の名車であるプジョー「205 GTi」と新型「E-208 GTi」
(左から)往年の名車であるプジョー「205 GTi」と新型「E-208 GTi」

 そんなパワーをただのスペックで終わらせないために、プジョーは「世界耐久選手権(WEC)」の最高峰クラスで戦う革新的なハイパーカー「9X8(ナインエックスエイト)」が採用する最先端のバッテリーマネジメントや4輪の運動制御技術を新型「E-208 GTi」へとフィードバック。

 過酷な耐久レースを生きた実験室として活用し、そこで得られた高い効率とハイパワーの協調制御を採用したのが、新型「E-208 GTi」というわけです。

 プジョー・デザインの手による新型「E-208 GTi」のインテリアはエモーショナルに表現されたもので、ドライバーを包み込むように湾曲した独自のデジタルインターフェース“パノラミック iコックピット”が目を惹きます。

 さらに、対話型生成AIのChatGPTが全グレードに標準搭載されたことで、ドライバーは前方に視線を向けたまま自然な音声操作でナビや通信、エンターテインメント機能をスマートにコントロールできるようになっています。

 プジョーは現在、シティコミューターから商用バンにいたるまで全12モデルのBEVをラインナップしていますが、ステアリングを握った瞬間に笑みがこぼれるような胸のすくドライビング感覚はあきらめないというパッションが、新型「E-208 GTi」のディテールから感じられます。

* * *

 効率や自動化、あるいは環境規制ばかりが最優先され、エモーショナルな名車が続々と姿を消していく現代の自動車シーン。その中にあって新型「E-208 GTi」は、ドライバーの走りへのワクワク感を後押しするプジョーの覚悟の現れです。

 プジョーの開発者たちに育まれた「GTi」スピリットが息づく新型「E-208 GTi」は、世界中のファンを再び魅了するに違いありません。

Gallery 【画像】超カッコいい! ついに復活したプジョーのホットハッチ新型「E-208 GTi」を写真で見る(18枚)
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