踏めばスーッと加速する!! 第3世代“e-POWER”と先進の4WD“e-4ORCE”を搭載! 日産の新コンパクトSUV「キックス」はクラスの新スタンダードを築けるか?
新型「キックス」が仕掛ける下剋上のシナリオ
今回の新型「キックス」へのフルモデルチェンジで注目したいのは、これまでの扱いやすい街乗りファミリーカーといったマイルド路線から、クラスの枠組みを揺るがすような王道の電動プレミアムSUVへと舵を切ってきた点です。
その背景には、国内外のコンパクトSUV市場におけるキャラクターの二極化と、上級セグメントのユーザーをも呑み込もうとする、ダウンサイジング需要に対する日産の緻密な戦略が見え隠れします。
新型「キックス」が属すコンパクトSUVカテゴリーを見渡すと、トヨタの「ヤリスクロス」が絶対的な王者として君臨しています。ハイブリッドによる抜群の低燃費とコストパフォーマンスの高さを武器にリードを築いています。
また、ホンダ「ヴェゼル」は、スタイリッシュなクーペライクのフォルムと独創的なシートアレンジによる優れた実用性を備え、大人のスマートなSUVとして確固たるポジションを築いています。
さらにマツダ「CX-30」は、圧倒的なインテリアのつくり込みでプレミアム層を刺激する孤高の存在となっています。
これらのライバルはいずれも完成度が高く、実用的なコンパクトクロスオーバーとして非の打ちどころがありません。その反面、車格やコストの限界からか、本格的な悪路をものともしない4WDの安心感や、長距離を走っても疲れないプレミアムセダンに迫る移動空間、あるいは、スマートフォンと直結したストレスフリーなデジタル体験など、高級車に求められるディープな魅力を凝縮したモデルは、このクラスにはこれまで存在していませんでした。

そんなマーケットに日産が満を持して投じたのが、2代目となる新型「キックス」。これまで日産は、「ノート オーラ」や「エクストレイル」に優れた電動パワートレイン“e-POWER”を搭載してきましたが、新型「キックス」は日本市場に初投入となる最新版の第3世代“e-POWER”を採用。エコ性能の高さはもちろん、アクセルペダルを踏み込んだ瞬間の俊敏な加速など、走りの気持ちよさも実現しています。
さらに、ツインモーターによる電動4輪制御技術“e-4ORCE”をこの車格のモデルにおごったことの意味も、極めて大きいといえます。街乗りで交差点を曲がる瞬間から、豪雪地帯のスキー場や荒れたキャンプ場などハードなレジャーシーンまで、常にフラットで快適な乗り心地を維持してくれます。
コンパクトSUVの概念を打ち破る走行性能と、“ゼログラビティシート”がもたらす快適性、そして、死角をゼロにする先進の安全思想など、新型「キックス」はすべてを高次元で融合しています。
その内容は、コンパクトSUV市場の勢力図を塗り替えるゲームチェンジャーとなるだけの可能性を秘めています。この先、どのような評価を獲得するのか、注目したいところです。
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