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ホンダはいかにして軽EVをホットハッチに仕立てたのか? 新型「スーパーワン」は擬似エンジン音と仮想7段変速で“ファン”な走りを実現

軽量な車体が効いてるワインディングでの悦楽

 そんな「スーパーワン」で走り出してみてすぐに、いかにもスポーツカーらしい乗り味だと感じました。

 シャープかつクイックに反応するステアリング、突き上げ感は抑えながらも少し強めの減衰力で締められたサスペンション。スポーツカー好きの人であれば、街中を流すだけでも非日常のファンな走りに魅了されることでしょう。

 ワインディングに入り、すぐに「SPORT」へと走行モードを変更。シフトパドルでの変速を試してみます。

 その乗り味は、さすがはエンジン車のスポーツカーを手がけるメーカーだな、というもの。その感動は“ホンダ S+シフト”のときと同じですが、加速しながらシフトアップしていくフィーリングはもちろん、シフトダウン時にエンジンブレーキが効くような動きもしっかりと“自然”に再現されています。

 ワインディングでは、パドルシフトを使って小気味いい加減速とコーナーリングを楽しめます。ワインディングでの楽しさはBEVのトップレベルですが、その最大の要因は1090kgという軽量な車重に起因するものだと実感。「軽いって、やっぱりいいな!」と再認識した瞬間でした。

「SPORT」モードでも十分楽しい「スーパーワン」ですが、軽自動車と同じ約64psの最高出力なので「もう少しパワーを!」を感じる部分があったのも事実。そこで「BOOST」モードを起動してみると、ほどよくエクストラパワーが追加されます。

 そのパワフルさは、日常域で楽しむならば十分といったところ。興味深いのは「BOOST」モードでも航続距離が短くならない点でしょう。開発陣に聞いてみると「出力のマックスの値が解放されるだけなので、アクセルの踏み方に気をつければ航続距離には影響は出ません」とのことでした。

ホンダ新型「スーパーワン」
ホンダ新型「スーパーワン」

「BOOST」モードだと疑似エンジンサウンドが大きくなるため、街乗りなどでもエンジン車のような感覚を味わいたいなら、日常域から「BOOST」モードをオンにするのはアリだと思いました。

 楽しい時間を過ごしたワインディングでの試乗でしたが、ひとつ疑問に感じたのがエンジンサウンドです。4気筒エンジンの音をベースとし、若干の振動音も再現するハードウェアも搭載されていますが、耳に届くそのサウンドは低音の効いたもので、どこか大排気量エンジンのそれを思わせるものでした。

 ホンダのスポーティカーといえば高回転型の自然吸気エンジンの音を期待する向きも多いと思うので、筆者は少し残念に感じました。

 その感想を率直に開発陣にぶつけてみると、サウンドプロセッサーのハードウェアの問題であるため、ソフトウェアの書き換えでは再現しきれない分野とのこと。もし“VTECサウンド”を求めるならば、その分、車両価格が高くなってしまうそうです。

「仕方ないなぁ」と思いつつ、オプションで“VTECサウンド”を再現できる設定があってもいいのでは? と感じました。多彩なアクセサリーが用意されている「スーパーワン」ですが、個性を感じられるBEVだからこそ、こうした部分もカスタマイズできるクルマに進化して欲しい1台です。

Gallery 【画像】超カッコいい! これが走りが楽しいホンダ新型「スーパーワン」です(30枚以上)
「2段あたため」レンジがすごすぎるっ!? 最新レンジを徹底紹介

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