速さ重視じゃないグレードが“なぜ注目される?” 日産 新型「エルグランド」のスペシャルモデル「AUTECH」の存在意義
速さだけを追わない“もうひとつのプレミアム”という選択肢
2026年夏に約16年ぶりのフルモデルチェンジが予定されている日産 新型「エルグランド」。その正式発表に先駆けて、日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)がデザインを公開したのが「エルグランド AUTECH(オーテック)」です。海をモチーフにした専用フロントグリルや、ブルーステッチをあしらったインテリアなど、基準車とは異なる世界観をまとっています。
ここで、ひとつの疑問が浮かびます。なぜ日産は、新型「エルグランド」にわざわざ「AUTECH」を用意したのでしょう?
「AUTECH」と聞くと、高性能な“速いクルマ”を思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし、このブランドが掲げるのは“Premium Sporty(プレミアムスポーティ)”というコンセプト。つまり「AUTECH」は、走りだけでなくデザインや素材、仕立てまで含めた上質さを提案するブランドなのです。
その象徴が、発祥の地である湘南・茅ヶ崎の海と空から想起したというアイコニックなブルー。ブラックを基調にブルーのステッチを効かせた専用シートも、基準車とは違う落ち着いた高級感を生み出しています。
●足し算ではなく“磨き上げ”で魅せる専用デザイン
公開されている新型「エルグランド AUTECH」を見ると、基準車との違いは他モデル以上に明確です。日本の伝統美をまとった堂々たる基準車に対し、「AUTECH」はその世界観を壊すことなく、よりスポーティで洗練された方向へと磨き上げられています。

例えばフロントグリルには、湘南の海面のきらめきを思わせるドットパターンを採用。シグネチャーLEDは、海を進むボートの後方にできる“航跡波”をモチーフにしています。さらにボディ下部には、波打ち際の白波をイメージしたメタル調フィニッシュを配し、低重心でワイドなスタンスを印象づけています。
重要なのは、単に派手なエアロパーツを“足し算”した仕様ではないということ。基準車が放つプレミアム感を、より洗練された方向へ引き上げる……それが「AUTECH」らしいアプローチなのです。
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