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もはや走るリビングかも!? 新ハイブリッド&4WDで“運転する楽しさ”も再定義! 16年ぶり全面刷新の高級ミニバン 日産「エルグランド」は何が変わった?

実は満たされていなかった“運転する楽しさ”

 高級ミニバンといえば、リアシートでゆったりくつろぐためのクルマ——そんなイメージが定着して久しいですが、その常識に一石を投じるニューモデルが登場しました。

 日産自動車は2026年7月16日、フラッグシップミニバン「エルグランド」をフルモデルチェンジしました。1997年の初代登場から29年、今回で4代目となる新型のコンセプトは「LIMITLESS GRAND TOURER(リミットレス グランド ツアラー)」。後席の快適性にフォーカスしがちな高級ミニバン市場にあって、“ドライビングの楽しさ”から新たなミニバンの価値を提供しようという意欲作です。

 1997年に誕生した初代「エルグランド」は、商用車ベースが主流だった当時のミニバン市場に、乗用車ベースのFRプラットフォームや3.3リッターV6エンジンといった走りのメカニズムを投入。“プレミアムミニバン”というカテゴリーを開拓しました。以来、運転する楽しさは「エルグランド」の代名詞になっています。

 一方、近年の高級ミニバンは、後席乗員が主人公という考え方が主流です。しかし、日産がオーナーや購入検討層の声を聞いたところ、キャビンの快適性には満足していても「運転がつまらない」と感じている人が少なくなかったといいます。そこで新型は、「エルグランド」のDNAである“走りの楽しさ”でそうしたニーズに応えようとしています。

 新型のデザインコンセプトは「The private MAGLEV(日本語名:リニアモーターカー)」。まるで磁力で浮いているかのようなリニアなスピード感と静けさを表現したといいます。

日産 新型「エルグランド」
日産 新型「エルグランド」

 フロントマスクには、日本の伝統工芸である“組子”をあしらった格子状のグリルパターンを採用。クロームメッキを一切使わず、ボディカラーとブラックの組み合わせによる新しい表現です。

 グリルとシームレスにつながるランプシグネチャーは、「エルグランド」伝統の“2段構えヘッドランプ”を想起させる意匠としています。

 リアは、横一文字に連なるコンビネーションランプが印象的。走り去った後の余韻を感じさせる、くの字に折れ曲がった“Dシェイプ”のリアエンド処理も特徴です。

 そんな新型のボディサイズは、従来モデルに比べて大幅に拡大。3000mmというホイールベースこそ従来モデルと同一ですが、全長は先代比プラス30mmの4995mm、全幅は先代比プラス45mmの1895mm、全高は同プラス160mmの1975mmに拡大され、威風堂々としたプロポーションで存在感を大いに強めています。なお、気になる最小回転半径は5.8mと、大きなボディながら取り回しにも配慮しています。

 ボディカラーは、富士山の夜明けから着想を得たという専用ツートーン“FUJI DAWN(フジドーン)×至極(シゴク)”と、モノトーンの“至極”を専用色として設定。そのほか“プリズムホワイト”、“ダークメタルグレー”、“ミッドナイトブラック”の全5色をラインナップしています。

●大人の“プライベートラウンジ”

 対するインテリアのコンセプトは「PRIVATE LOUNGE」。インパネからドアへ水平基調で連続する面構成で、くつろぎ感のある空間をつくり出しています。

 上級の「Gグレード」は、ドライバーの正面とインパネ中央に各14.3インチのディスプレイを2枚並べて配置して先進性を演出。さらに間接照明には、64色から選べるアンビエントライトを採用しています。

 インテリアカラーは、紫と青で気高さを表現した“紫檀(シタン)”、凛とした美しさの“銀雪(ギンセツ)”、深みあるブルーが上質な“ダーク”をグレードに応じて設定しています。

 ボディサイズの拡大に合わせてキャビンも広くなっており、有効車室内長は先代モデル比プラス137mmの2989mmに。アイポイントの高さは先代モデル比プラス76mmへと引き上げられ、周囲を見下ろすような高い視点から格上の運転感覚を生み出しています。また、後方のシートへいくに連れて着座位置が少しずつ高くなる“シアターレイアウト”の採用で、見晴らしのいい開放的な視界を確保しているのもポイントです。

 そんなキャビンで見逃せないのは、全面刷新された2列目の“ゼログラビティシート”。また、中折れタイプの電動デュアルリクライニング機構を備えるほか、助手席+2列目左右席の3席で同時使用できるオットマンも装備しています。

日産 新型「エルグランド」
日産 新型「エルグランド」

 シート自体は座面が幅広の設計で、乗員の体圧を適度に分布させることで局所的な負担を減らし、ロングドライブでも疲れにくい座り心地を実現しています。また、上級の「Gグレード」にはシートヒーターとシートベンチレーション、スマートフォンホルダー、60W出力のUSB-Cチャージャーを用意しています。

●寒い日もすぐに暖まるこだわりの室内空調

 新型「エルグランド」は、快適装備にも抜かりがありません。前後の空調ユニットには、それぞれ“強電PTCヒーター”を搭載。エンジンの熱と組み合わせることで、寒冷時でも素早く車内を暖められるようになっています。

 シートヒーターやステアリングヒーターとの協調制御により、外気温がマイナス20℃という極寒の環境でも、車室温度はわずか12.5分(日産の測定値)で25℃にまで到達。日産独自のアプリ「NissanConnect」の「乗る前エアコン」や、フロントシートの足元スポットダクトも速暖による快適性をサポートします。

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