何もかもが新しい! 日本上陸をはたしたBMWの新型・電動SUV「iX3」に注目 アウトバーンを走ってわかった“乗り味”と新次元の“デジタル感覚”とは
注目したいステアリング&レーン・コントロール・アシストとハンズフリー機能
いわゆる試乗記はこの辺にして、iX3で注目されるデジタル装備や運転支援システムについてご紹介しましょう。

BMWパノラミックiDriveはiX3に搭載された新しいマンマシン・インターフェイスを指しています。その中心を成すのは43.3インチ(!)のBMWパノラミック・ビジョン。
これはフロントウィンドウの下側に沿うようにして装備されたディスプレイのことで、まるで細長いベルトのような形状とされています。ここに車速やトリップメーター/オドメーター、温度計、時計などが表示されるのですが、ドライバーの目の前には運転に関係する情報、そこから助手席側に向かうにつれて運転とはあまり関係のない情報が表示されるといった具合で、とてもよく考えられています。
これだけのたくさんの情報を、一般的な長方形のディスプレイに表示されるとゴチャゴチャして見えるうえに瞬間的に把握するのが困難になりますが、なぜかこの幅広のパノラミック・ビジョンは必要な情報だけを捉えるのが容易で、非常にわかりやすいと思いました。
また、プジョーのiコクピットのようにパノラミック・ビジョンはステアリングの上方に位置していますが、フロントウィンドウぎりぎりの高い位置に置かれているため、ステアリングホイールを無理に低くする必要がないのも嬉しいところです。
表示される数字や画像がとてもクッキリとして見やすい点も素晴らしいと思います。
iX3にはさらにヘッドアップ・ディスプレイ、センター・ディスプレイも装備していて、それぞれに表示される情報は重複している部分もありますが、それゆえに知りたい情報を見るためにいちいち視線を動かす必要が少ないのも嬉しいポイント。人間工学を研究し尽くしたインターフェイスといえそうです。
先進運転支援システム(ADAS)の仕上がりも良好でしたが、なかでも特筆したいのがステアリング&レーン・コントロール・アシストとハンズフリー機能でした。
車線変更をサポートしてくれるステアリング&レーン・コントロール・アシストは、アダプティブクルーズコントロールで走行中、目の前に遅いクルマがいて、しかも追い越し車線側に後続車や併走車がいない場合、「追い越ししませんか?」とクルマ側が提案してくれるシステム。ここまでであれば、似たような機能を持つモデルもありますが、iX3がすごいのは、その承認プロセスにあります。
このシステムでは、ドライバーが同意して初めて車線変更を開始するものが少なくありませんが、iX3ではなんと追い越し車線側のドラミラーに視線を向けるだけでシステムに同意したことになり、車線変更を始めてくれるのです。ウィンカーレバーさえ動かすことなく、視線移動だけでシステムが動作し始める楽チンさは想像の「斜め上」をいくもので、きっと皆さんも感動されると思います。

そして、これとハンズフリー機能を組み合わせると、両手を動かすことなく、視線移動だけでクルマをコントロールできるのですから、とても楽です。
また、車線変更のサポートは追い越し側への移動だけでなく、追い越し車線から走行車線に戻るときにも行われます。そして車線変更の承認プロセスは視線移動だけでなくウィンカーレバーの操作でも可能とされています。
なお、日本仕様のiX3にハンズフリー機能が盛り込まれるのは、2026年11月以降の販売分からとなる見通しですが、それ以前の車両についても無償でハンズフリー機能をレトロフィットできるようなので安心です。
BMWらしい走りのよさにくわえて最新のデジタル装備も用意された新型iX3。価格は982万円から1034万円と発表されています。
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