“ブオン!” 愛車のためと思っていたバイクの「空ぶかし」も現代では意味ナシ!? バイク販売店の“プロ”に聞いた、今どきのライダーが知るべき新常識とは
「空ぶかし=愛車思い」は昔の考え方?
道の駅やサービスエリア、大型商業施設の駐車場などで、バイクのエンジンを切る直前に「ブオン!」とアクセルをあおるライダーを見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
いわゆる「空ぶかし」と呼ばれる行為ですが、特にベテランライダーの間では今も習慣として続けられているケースがあります。
一方で、近年では「本当に必要なのか」「むしろやらない方がいいのでは」と疑問視する声も少なくありません。現代のバイクにおいて空ぶかしはどのような意味を持つのでしょうか。
空ぶかしが広まった背景には、かつて主流だったキャブレター車の存在があります。現在のように電子制御技術が発達していなかった時代のバイクは、気温や標高、湿度などの影響を受けやすく、始動性やアイドリングが安定しないことも珍しくありませんでした。
また、エンジン内部やスパークプラグにカーボンが蓄積すると燃焼状態が悪化し、エンジンの調子を崩す原因になることもありました。
そのため、停車前にエンジン回転数を一時的に上げることで燃焼状態を整えたり、カーボンを排出しやすくしたりする目的で空ぶかしが行われていたとされています。

当時は現在ほどインターネットで情報を得られる環境ではなく、ライダー同士の口コミや経験談が広く共有されていました。その結果、「エンジンを長持ちさせるためには空ぶかしが必要」という考え方が定着し、多くのライダーに受け継がれてきた経緯があります。
しかし、現在販売されている多くのバイクはインジェクションシステムを採用しています。燃料噴射量や空燃比は各種センサーから得た情報をもとにコンピューターが自動で制御するため、キャブレター車のようにライダーが細かな調整を行う必要はほとんどありません。
エンジン始動時やアイドリングも電子制御によって最適化されているため、停車前に空ぶかしを行ったからといって性能が向上したり、コンディションが良くなったりするわけではありません。
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