“ブオン!” 愛車のためと思っていたバイクの「空ぶかし」も現代では意味ナシ!? バイク販売店の“プロ”に聞いた、今どきのライダーが知るべき新常識とは
中古バイク販売店の担当者に聞いた空ぶかしの必要性
中古バイク販売店の担当者も、「インジェクション車で空ぶかしをしないと調子が悪くなるという話は迷信といえるでしょう」と話します。
「免許を取得したばかりのお客様から『空ぶかしをしないとエンジンに悪いですか』と質問されることがあります。しかし、現在のインジェクション車は電子制御によって最適な状態が保たれるため、空ぶかしをしなくても問題ありません。昔のキャブレター車と現在のバイクでは仕組みが大きく異なります」
もちろん、旧車やキャブレター車では車種やコンディションによって事情が異なる場合もありますが、一般的な現行モデルであれば停車前の空ぶかしを意識する必要はないといいます。

一方で、エンジン内部にカーボンが蓄積すること自体は、現代のインジェクション車でも起こり得ます。特に短距離移動や低回転での走行が続くと、大型バイクではカーボンが溜まりやすくなるケースもあります。
ただし、その対策は停車前の空ぶかしではありません。販売店の担当者によると、「月に一度程度、高回転域までエンジンを回しながら走行する機会を作れば十分」とのこと。実際の走行中に適度な負荷をかける方が、エンジンコンディションの維持には効果的だといいます。
また、空ぶかしには別の問題もあります。不要な燃料を消費するだけでなく、排出ガスの増加にもつながるほか、大きなエンジン音は周囲の人に不快感や驚きを与える原因にもなります。
道の駅や住宅街、観光地などでは騒音トラブルにつながる可能性もあり、ライダーのマナーとして見直すべき行為といえるでしょう。
※ ※ ※
かつては実用的な意味があった空ぶかしですが、バイクの進化によってその必要性は大きく変わりました。
現代のインジェクション車ではエンジン性能を維持する目的で行うメリットはほとんどなく、むしろ周囲への配慮や環境負荷を考えれば控える方が望ましいといえます。
長年の習慣として無意識に続けているライダーもいるかもしれませんが、現在の技術に合わせた正しい知識を身につけることが、愛車を長く快適に乗り続けるための第一歩となるでしょう。
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