「言われてみれば確かに!」高速道路の案内標識が“緑色”なのはなぜ? 当たり前すぎて知らなかった色の理由を調べてみた結果…
法律で厳密に定められた色彩と高速道路ならではの設置基準
高速道路の緑色の標識は、単なる慣例やデザインの好みで決められているわけではなく、明確な法的根拠に基づいて設置されています。
日本における道路標識のデザインや色は、「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」、通称「標識令」と呼ばれる法令によって細かく規定されています。
この標識令において、高速自動車国道や自動車専用道路に設置される案内標識は、原則として緑色の地に白色の文字や記号を用いることと明記されています。
同時に、一般道路に設置される案内標識については青色を用いることも同令で定められており、全国どこでも統一されたルールのもとで運用されています。
ただし、すべての案内が完全に緑色と白色だけで構成されているわけではありません。
特定の情報をドライバーへ正確に伝えるために、標識令では例外的な色彩の使い分けについても厳密に規定しています。
たとえば、ETC通行車専用の出入り口を案内する場合、該当する部分の文字を白色にしつつ、背景には紫色を使用することが定められています。
これにより、現金支払いや一般レーンを利用するクルマが誤ってETC専用レーンに向かってしまうことを防ぐ視覚的な工夫が施されています。

また、サービスエリアや道の駅の予告を行う案内標識では、施設名を表示する部分の地を白色にし、文字を緑色に反転させるなどの詳細な規定も存在します。
くわえて、標識の色彩だけでなく、その寸法についても高速道路特有の基準が設けられています。
一般道路よりもはるかに速い速度で走行する環境では、標識の文字が小さすぎると認識する前に通り過ぎてしまう危険性があります。
そのため、高速道路等に設置される案内標識は、図示された基準寸法の最大3倍まで拡大することが法律によって明確に認められています。
さらに、地名を表示する文字数の多少によって、標識の横幅を柔軟に拡大したり縮小したりすることも規定されています。
緑色を基調とした色彩指定から例外的な色分け、そして文字の大きさに至るまで、すべてはドライバーが情報を正確に読み取れるように設計されているのです。
※ ※ ※
一般道路の青色に対し、高速道路の案内標識が緑色である背景には、高速走行時の視認性という明確な安全上の理由が存在します。
ヘッドライトの光を適切に反射し、文字を浮かび上がらせる緑と白の組み合わせは、夜間におけるドライバーの確実な情報収集を助けています。
また、色彩や寸法は法律によって厳格に定められており、ETC専用出口の紫色表示や寸法の拡大など、状況に応じた細やかな規定が設けられています。
普段目にしている標識には、交通安全を根底から支えるための緻密な計算と工夫が込められているのです。
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