角型の“ビキニカウル”がいま見てもカッコいいね! 古いのに新しい48年前に登場した異色のカフェレーサー カワサキ「KZ1000 Z1-R」とは
直線的なカフェレーサースタイルを確立したKZ1000 Z1-R
2026年7月、アメリカのオンラインオークションサイト「Bring a Trailer」において、1978年式のカワサキ Z1-Rが出品されました。
Z1-Rは、1978年にデビューしたオートバイです。
1970年代後半の欧米市場では、市販のオートバイにカウルなどを装着してスポーティーに仕上げるカフェレーサースタイルが流行していました。
その市場の動向に対応するため、北米市場向けの大排気量モデルである「KZ1000」をベースに開発されたのが本車両です。
ベースモデルの基本構造を受け継ぎつつ、外装部品を一新することで全く異なるコンセプトの車両として完成させています。
外観で最も特徴的なのは、ヘッドライトを包み込むように設計されたクォーターフェアリングを標準で装備している点です。
さらに、容量3.4ガロンのフューエルタンクからサイドカバー、テールカウルに至るまで、直線的なラインで構成されています。
当時のオートバイの多くが曲面を主体としたデザインを採用していた中で、このスタイリングは非常に前衛的と認識されていました。
また、金属感を強調するために「メタリック・スターダスト・シルバー」の車体色1色のみで展開されたこだわりのモデルでもあります。
カウル内に収まる計器類は日本電装製となっており、スピードメーターやタコメーターが配置されています。
それに加え、当時としては珍しい燃料計や電流計といった補助メーターも標準で組み込まれており、豪華なコックピットを形成しています。

足まわりについてもベース車両から変更が加えられ、18インチのキャストホイールが前後ともに標準で採用されました。
サスペンションは、フロントに36ミリ径のテレスコピックフォークを装備し、リアには調整可能なツインショックが取り付けられています。
ブレーキシステムについては、フロントにドリルドローターを組み合わせたダブルディスクブレーキを採用しています。
リアには2ピストンキャリパーとドリルドローターのシングルディスクが採用され、制動力が確保されています。
搭載されるパワーユニットは、空冷4ストロークDOHC2バルブ直列4気筒エンジンで、総排気量は1015ccに設定されています。
北米仕様の公称値では、最高出力89ps、最大トルク85Nmを発揮する設定となっていました。
動力の伝達には5段リターン式のトランスミッションが採用されています。
また、排気系統にはメーカー純正としていち早く4-into-1のエキゾーストシステムが採用されたことも、Z1-Rの歴史的な特徴として知られています。
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