人気のSUVには“専用スタッドレス”がイイね! ヨコハマ新「アイスガード8 SUV」を従来品と乗り比べてわかった「アイス性能」の驚くべき進化
従来タイヤ比でアイス制動は14%向上 アイス旋回性能13%向上
今シーズン、新たに登場したヨコハマのSUV用スタッドレスタイヤが「iceGUARD 8 SUV(アイスガード8 SUV)」です。
16インチから20インチまで、45シリーズから80シリーズまで全28サイズを用意、2027年にはさらなるサイズ拡大を予定するといいます。価格はオープンプライスです。

コロナ禍以降、スタッドレスタイヤの需要は横ばいで推移していますが、SUVの人気により、SUV用スタッドレスタイヤの需要は伸びているそうです。
そしてヨコハマによると、SUVユーザーは凍結路面でのブレーキ性能を重視するのはもちろんですが、乗用車ユーザーよりも雪上性能や耐摩耗性能への要求が高いといいます。
そんなユーザーのニーズに応えるために開発された新スタッドレスタイヤ、アイスガード8 SUVは、昨シーズン登場した乗用車用スタッドレスタイヤ「アイスガード8」に続く、ヨコハマの冬用タイヤ技術コンセプト「冬テック」を採用した第2弾の商品となります。
ちなみに冬テックとは、「ミクロレベルの“接触の密度”(単位面積あたりの氷とゴムの接触点)」と「マクロレベルの“接触の面積”(路面とタイヤの接触の面積)」のふたつの視点において、冬の路面との「接触」を最大化する、革新的な冬用タイヤ技術コンセプトです。
具体的にいえば、まずトレッドコンパウンドにSUV専用に開発した「冬ピタ吸水ゴムSUV」を採用。これは多層構造で吸水力に優れる天然由来素材「水膜バスター」を高密度に配合したコンパウンドで、氷上で滑る原因となる水膜の吸水量を3%向上。これにより従来品「アイスガードSUV G075」と比較して、氷とゴムの接触点を61%増加させることで氷上性能を高めています。
さらにAI技術とシミュレーション技術を活用してトレッドデザインを開発。専用に最適化されたプロファイルにより、ヨコハマのSUV用スタッドレスタイヤ史上、最大の「接地面積」「ブロック剛性」「溝エッジ量」を達成しました。これにより従来品に比べ接地面積を3%、ブロック剛性を16%増加し、さらに高次元な氷上性能を実現しました。
これらの技術により、従来品アイスガードSUV G075と比べて氷上制動は14%向上。さらに氷上旋回性能は13%、雪上制動は4%向上という進化ぶりを見せています。
またドライ性能は5%向上、ウエット性能は同等、ころがり抵抗も14%低減と、全方位で性能向上しているのが特徴です。
さらに劣化抑制配合により、氷上グリップの低下を抑制。4シーズン履いても「永く効く」性能に貢献するそうです。また耐摩耗性能も、従来品よりも11%向上しています。
そんな新アイスガード8 SUVの試走会が、2月に北海道・旭川で開催されました。

いや、わかります。「タイヤはバランスの商品なんだから、そんなに都合よく、すべての性能がそこまで向上しているわけないじゃん」…そう言いたくなるのもわかります。
ただし、従来品アイスガードSUV G075が登場したのは2016年。タイヤにとってこの10年間の進化は、本当に凄まじいものがあるんです。
試走会は、ヨコハマの旭川テストセンター「TTCH」で開催されました。TTCHは2015年に開設された横浜ゴムのスタッドレスタイヤ技術開発の拠点で、東京ドームの約19倍もの敷地面積を誇っています。
まず向かったのは、屋内氷盤試験場。ここは国内最大級の施設で、室温5度以下ならば氷の温度をマイナス10度から0度まで制御できるそう。これにより安定したデータが取れるといいます。新商品のアイスガード8 SUVと、従来品のG075を乗り比べます。
ここではアスファルトの場所で加速して20km/h、アイス路面に突入して速度を維持してから、笛の合図でドンとブレーキペダルを踏み、その距離を比較します。外の気温はマイナス3.3度、氷の温度はマイナス5.5度に設定されています。
試乗車はトヨタ「ハリアー」で、サイズは同じ225/65R17ですが、ロードインデックスと速度記号が異なり、G075は「102Q」、アイスガード8 SUVは「106T」です。

アイスガードSUV G075は、氷路面でブレーキを踏んでもツーッとかなり滑っていきます。それに対して新アイスガード8 SUVは、グギッ、グギッとABSを作動させながら止まります。
右足で感じる制動感が明らかに違いますが、データで見ても、G075がブレーキを踏んでからから止まるまでの距離が21m/20m/19m/18mだったのに対し、アイスガード8 SUVは13m/15m/15m/16mと、圧倒的に短くなりました。
もちろん走る場所、気温、氷の状況によって制動距離には差が出ますが、なるべく同じ場所、同じタイミングで走りブレーキを踏んでいるので、体感だけでなくデータとしてもこのように違いが出ました。
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