フォルクスワーゲン新型「ミッション・エフィシェンシー」初公開 驚異のCd値0.158を実現した高効率EV 全長4.8mの2+2クーペは“市販間近”!?
かつての超低燃費車「XL1」を彷彿とさせるデザインのEV
独フォルクスワーゲンAGが、気になるEVを初公開しました。その名も「Mission Efficiency(ミッション・エフィシェンシー)」。同社が「世界で最も効率的な量産に近い電気自動車」と紹介するモデルで、最大の特徴は、驚異的な空力性能です。
ボディサイズは全長4775mm✕全幅1850mm✕全高1392mm。低く伸びやかな2+2クーペスタイルで、Cd値はわずか0.158を実現しています。まさに「電気をたくさん使う」のではなく、「そもそも電気を使わない」ことを追求したEVです。
公表された電費性能も驚きです。理想条件では6.48kWh/100kmを記録。さらに実際の公道で、ドイツからポーランド、チェコを経由してオーストリアまで1278km以上を走行し、充電ロスを含めても7.51kWh/100kmという数値を達成しました。
そのために採用されたのが、徹底した空力対策です。低いボディに加え、リアホイールを覆う処理、フラットなアンダーボディ、アクティブ冷却フラップ、ボディに埋め込まれたドアハンドルなどを採用。専用タイヤやホイールまわりにも空気抵抗を減らす工夫が施されています。
面白いのは、このクルマが完全な未来の実験車ではないことです。駆動用モーターには、フォルクスワーゲンの小型EV「ID. Polo(ID.ポロ)」に使われる99kW(135馬力)のモーターを採用。バッテリーやMEB+プラットフォームも量産車をベースにしています。
つまり、ミッション・エフィシェンシーは「未来のEVはこうなる」というデザインスタディだけではありません。現在の量産技術を使って、どこまで効率を高められるのかを実証するクルマなのです。

では、この4.8m級2+2クーペは市販されるのでしょうか。
フォルクスワーゲンは現時点で「Concept vehicle. Not for sale(これはコンセプトカーであり、販売予定はありません)」と明記しています。ただ、ここで気になるのが、同社自身が「near-production(製品化間近のモデル)」と表現していることです。
もちろん、このボディがそのままショールームに並ぶとは考えにくいでしょう。しかし、4.8m級の低い2+2クーペというパッケージ、徹底した空力性能、低転がり抵抗タイヤ、効率を最優先したEVというコンセプトまで、市販化しないとは限りません。
むしろ、ID.ポロの量産技術を使っていることを考えれば、「この技術を使えば、これだけ効率のいいEVが作れる」ということを示し、そこから量産モデルへ技術を落とし込んでいくための先行開発車と見るほうが自然です。
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